不育症(読み)フイクショウ

デジタル大辞泉の解説

ふいく‐しょう〔‐シヤウ〕【不育症】

妊娠はするが、流産早産を繰り返し、生児を得られない病態総称反復習慣流産のほか、死産早期新生児死亡を繰り返す場合なども含まれる。原因として染色体異常・子宮形態異常・内分泌異常・血液凝固異常・免疫異常・感染症などがあげられるが半数以上は原因不明。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

不育症

妊娠はしても流産や死産を繰り返し、生きた子が生まれない状態をいう。厚生労働省によると、一般的には2回以上連続して流産や死産をした場合に診断される。患者は国内に推計約140万人。女優の間下このみさんも不育症の原因の一つ「抗リン脂質抗体症候群」と診断され、治療を受けて出産した。

(2012-02-19 朝日新聞 朝刊 静岡 1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

不育症
ふいくしょう

妊娠しても、習慣性流産(連続3回以上の自然流産の繰り返し)や早産、子宮内胎児死亡などにより生児が得られない病態。妊娠は認められるため、不妊症とは異なる。生児を分娩(ぶんべん)することがまったくできない状態を原発性不育症、1人目を正常に分娩しても、2人目以降、続けて流産を繰り返す状態を続発性不育症という。習慣性流産や反復流産(2回連続の自然流産)とほぼ同義として使われることも多いが、不育症はより広い意味で用いられる。
 原因としては、両親のいずれかまたは両方の染色体異常、抗リン脂質抗体陽性などの免疫学的異常、子宮形態異常、子宮内膜症、内分泌異常、糖尿病、性感染症などがあげられる。原因不明の場合も多いが、スクリーニング検査により原因を特定して治療することで、生児が得られるケースも増えている。[編集部]

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世界大百科事典内の不育症の言及

【不妊症】より

…結婚後の避妊期間を除いて,2年以上経過しても生児を得られない状態をいう。全夫婦の約10%にみられるといわれ,1度も妊娠していないものを〈原発性不妊〉,すでに子どもはいるが,その後妊娠しないものを〈続発性不妊〉といい,妊娠はするが生児を得られない場合を〈不育症infertility〉と呼んで区別している。不妊の原因は種々たくさんあり,男性,女性のいずれにあるかで〈男性不妊〉と〈女性不妊〉に大別され,その比率は2対3といわれている。…

※「不育症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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