デジタル大辞泉 「世事」の意味・読み・例文・類語 せ‐じ【世事】 1 世の中の事柄。俗事。「世事にうとい」2 「世辞」に同じ。「不相変あいかわらず愛嬌も―も無いが」〈紅葉・多情多恨〉[類語]俗事・世塵・世故・俗塵・俗用・世相・事・事物・事象・物事・現象・出来事・余事・余所よそ事・他事・他人事・人事ひとごと・雑事・諸事・事件・時事・事柄・事故・異変・大変・急変・変事・大事だいじ・大事おおごと・小事・細事・些事・私事しじ・私事わたくしごと・用・用事・用向き・用件・所用・用務・小用こよう・しょうよう・野暮用・雑用・雑事・私用・公用・社用・商用・急用・多用・主用・珍事・不祥事・アクシデント・ハプニング・センセーション せい‐じ【世事】 1 世間の俗事。せじ。2 僧が定められている以外の食事をとること。3 和船で、炊事を行う部屋。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「世事」の意味・読み・例文・類語 せい‐じ【世事】 〘 名詞 〙① 世の中の事。世間の俗事。処世のこと。せじ。[初出の実例]「野中芼レ菜、世事推二之蕙心一矣」(出典:菅家文草(900頃)五・早春観賜宴宮人同賦催粧)「又わすれずとても、世事(セイジ)を塵垓(ぢんかい)ともおもはざれば」(出典:評判記・色道大鏡(1678)五)[その他の文献]〔史記‐屈原伝〕② 仏語。僧が、定められた以外の食事をすること。[初出の実例]「未申の時ばかり非時して、法師原坂本へ下りぬれば、夕方寄り合ひて、事と名づけ我我世事(セイジ)して食す」(出典:雑談集(1305)三)③ 和船で、船内の炊事を行なう部屋。なお江戸時代の関東の川船では、炊事の間を兼ねた船頭らの居住用小屋形を同様に呼んだ。世事の間。世事所。火床(ひどこ)の間。世事③〈北斎画 富嶽三十六景 常州牛堀〉 せ‐じ【世事】 〘 名詞 〙① 世間の事。世の中のこと。人事。俗事。せいじ。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「吁(ああ)世事の変遷し易きや、此家今日復た玉車を迎へず空しく既往の事とはなれり」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三九)② 世間の事に対処すること。人に対する態度。転じて、愛想のよい口のききかた。世辞。[初出の実例]「かんにんなんしまた文里さんのせじがはじまった」(出典:洒落本・傾城買二筋道(1798)冬の床)「艷言(セジ)で欺(まろめ)て浮薄(うはき)で交(こね)て」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)序)③ =せいじ(世事)②世事の語誌( 1 )①の意味ではセイジともいう。古辞書類も多く「せいじ」と読んでおり、中世まではセイジが一般的であったと思われる。( 2 )②の意味は①から生じたが、「世辞」の表記も生まれ、明治以降、この表記が定着した。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「世事」の読み・字形・画数・意味 【世事】せいじ 世上のこと。〔史記、屈原伝〕上は(ていこく)をし、下は齊桓を(い)ひ、中ごろ湯武をべ、以て世事を刺(そし)り、の廣崇、治亂の條貫をらかにし、畢(ことごと)く見(しめ)さざる靡(な)し。字通「世」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by