中国残留孤児(読み)ちゅうごくざんりゅうこじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中国残留孤児
ちゅうごくざんりゅうこじ

太平洋戦争終了時,現在の中国東北地区 (満州) には 150万の日本人が居住していたが,帰国の過程で死亡,行方不明となった人々も多く,数万人に上る孤児が生じたといわれる。日本政府はその子供たちのうち,両親が日本人であって,日ソ開戦が直接の原因で両親が死亡,もしくは生き別れとなり,当時 12歳以下の者を中国残留孤児と定義している。なお,13歳以上で自らの意思で中国大陸に残ったとされる女性は中国残留婦人とされ,約 1800人が確認されている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

中国残留孤児

戦前から戦中にかけて家族で中国東北部(旧満州)に渡ったが、終戦前後の混乱で現地に取り残され、中国の養父母に育てられた当時おおむね13歳未満の子どもたち。日本に帰れるようになったのは1972年の日中国交正常化以降で、帰国後も言葉や生活習慣、就職など様々な面で困難に直面してきた。厚生労働省によると、2018年2月末時点で全国に2556人が永住帰国しており、その家族と合わせると約9千人が暮らしている。

(2018-03-15 朝日新聞 朝刊 広島1・1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ちゅうごくざんりゅう‐こじ〔チユウゴクザンリウ‐〕【中国残留孤児】

第二次大戦終結後の混乱の際、主として中国東北部(旧満州)にいた日本人民間人の子供で、肉親と離ればなれになり、そのまま中国人養父母のもとで育てられてきた人。中国残留日本人孤児。→中国残留邦人

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百科事典マイペディアの解説

中国残留孤児【ちゅうごくざんりゅうこじ】

第2次大戦後,中国に残された日本人孤児のこと。1981年から肉親捜しが始まり,日本政府の側では厚生省が管轄。回を追うごとに肉親判明率は低下しており,1986年からは身元が判明しなくても帰国できるようになった。数千〜数万人ともいわれている中国残留孤児のうち,2400人以上がすでに永住帰国している。孤児のほとんどは,日本が満州(中国東北地区)を支配した時期の満蒙開拓移民や軍人の子供である。孤児や肉親の高齢化,帰国後の社会参加の問題など,課題も多い。なお,残留孤児は敗戦時13歳未満までで,13歳以上は任意のうえ現地で結婚しあるいは残留したものとして〈中国残留婦人等〉と呼ばれ,両者を合わせて〈中国残留邦人〉と称する。残留婦人等のうち3700人以上が国費で永住帰国している。
→関連項目引揚げ

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大辞林 第三版の解説

ちゅうごくざんりゅうこじ【中国残留孤児】

第二次大戦直後、中国大陸における敗戦の混乱の中で肉親とはなればなれとなり、そのまま中国に残留を余儀なくされた日本人の子供たち。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ちゅうごく‐ざんりゅうこじ ‥ザンリウコジ【中国残留孤児】

〘名〙 第二次世界大戦末期から終戦直後に、中国大陸で親兄弟と生き別れとなったまま中国に残った日本人子弟。

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