出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
中国人徐葆光(じょほうこう)が著した書物。1719年(享保4)に琉球(りゅうきゅう)王国の尚敬(しょうけい)王冊封(さくほう)のため、清(しん)の康煕(こうき)帝の正使海宝(かいほう)とともに使節団を率いて琉球を訪れた徐葆光(副使)は、翌年帰国すると、滞琉中の見聞と諸書を参考にして六巻に及ぶ報告書(冊封使録(しろく))をまとめ、皇帝に復命した。琉球の自然、人文、諸事の概要を図版入りで解説した本書は、琉球入門書として江戸時代の日本の学者に広く読まれただけでなく、1781年にアントワーヌ・ゴービルAntoine Gaubilの手で仏訳されて、以後ヨーロッパ人たちの琉球理解のハンドブックとして広く知られた。琉球研究の一級史料の一つである。なお、「中山」は琉球の別称。
[高良倉吉]
『原田禹雄訳注『中山伝信録』(1981・言叢社)』
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
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