中山伝信録(読み)チュウザンデンシンロク

大辞林 第三版の解説

ちゅうざんでんしんろく【中山伝信録】

中国、清の徐葆光じよほうこうの撰。六巻。1721年成立。冊封副使として琉球に派遣された際に見聞した、琉球国の地理・制度・風俗・中国との外交関係などを記す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中山伝信録
ちゅうざんでんしんろく

中国人徐葆光(じょほうこう)が著した書物。1719年(享保4)に琉球(りゅうきゅう)王国の尚敬(しょうけい)王冊封(さくほう)のため、清(しん)の康煕(こうき)帝の正使海宝(かいほう)とともに使節団を率いて琉球を訪れた徐葆光(副使)は、翌年帰国すると、滞琉中の見聞と諸書を参考にして六巻に及ぶ報告書(冊封使録(しろく))をまとめ、皇帝に復命した。琉球の自然、人文、諸事の概要を図版入りで解説した本書は、琉球入門書として江戸時代の日本の学者に広く読まれただけでなく、1781年にアントワーヌ・ゴービルAntoine Gaubilの手で仏訳されて、以後ヨーロッパ人たちの琉球理解のハンドブックとして広く知られた。琉球研究の一級史料の一つである。なお、「中山」は琉球の別称。[高良倉吉]
『原田禹雄訳注『中山伝信録』(1981・言叢社)』

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