中臣祓(読み)なかとみのはらえ

  • なかとみのはらい ‥はらひ
  • なかとみのはらえ ‥はらへ
  • なかとみばらい ‥ばらひ

百科事典マイペディアの解説

毎年6月と12月に朝廷で催された大祓祝詞(のりと)。代々中臣氏が司る役目なのでこう呼んだ。《延喜式》巻8所収。神道教説の枢要として,神道学者や国学者からきわめて重視され,中世両部神道系の《中臣祓訓解(なかとみのはらえくんげ)》をはじめとして,近代に至るまで膨大な注釈書が書かれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

大祓詞(おおはらえのことば)のことで,中臣氏がこれを宣(の)るのを代々の業としたため,このがある。中臣祭文(なかとみのさいもん)などともいった。ただし一般に大祓詞といえば,大祓の参集者に読み聞かせるものをいい,中臣祓といった場合は神前で奏上する形式に改められたものをいう。毎年6月,12月の晦日に行われる大祓には百官男女を祓所に聚集し,中臣は祓詞を宣り,卜部は解除を為(せ)よと定められていた。作者,製作年代はつまびらかでなく,一説に天智天皇の世に中臣金(くがね)が献じ,二季の大祓に用いたともいう。

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大辞林 第三版の解説

大祓おおはらえの際中臣氏の読み上げる祓詞。また、中臣氏が儀式の主要部分を務めることから、大祓の別称。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 宮内で六月・一二月の晦日(つごもり)、および臨時に、罪けがれを清めるために行なった神事。また、その時の祓のことば。中臣氏が代々つかさどっていたところからいう。大祓(おおはらえ)。なかとみのはらい。なかとみばらい。
※古語拾遺(嘉祿本訓)(807)「国罪は、国中の人民(をほふたから)の犯せる罪なり。其の事具に中臣禊(ハラヘ)の詞に在り」
〘名〙 =なかとみのはらい(中臣祓)〔運歩色葉(1548)〕
※談義本・教訓乗合船(1771)二「犬の糞踏にじりて、中臣祓(ナカトミハライ)は、恐れおそるべし」

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