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回天 かいてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

回天
かいてん

太平洋戦争中の旧日本海軍の特攻兵器。「人間魚雷」と呼ばれた。九三式魚雷を改造して操縦席を取付け,搭乗員1人が乗った。大型潜水艦甲板に搭載され,目標近くから発進,目標に体当りし,搭乗員ごと爆発した。戦争中 148基が出撃し,116人の海軍軍人が搭乗して戦死したが,アメリカ側発表では油槽船,輸送船,駆逐艦各1隻を沈めただけであった。全長 14.8m,水中排水量 8.3t,最高速力 30kn,水中航続距離 12knで 78km,炸薬量 1550kg。 (→特攻隊 )  

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

回天

太平洋戦争末期、旧海軍が極秘に開発した特攻兵器。93式酸素魚雷を改造した全長約15メートル、直径約1メートルで1人乗り。先頭部分に約1.5トンの爆薬を積んだ。潜水艦に搭載して出撃。敵艦を発見すると潜水艦から発進して体当たり攻撃を行った。改良型の「二型」「四型」は実戦には配備されなかった。 周南市大津島光市平生町、大分県日出(ひじ)町の4カ所に基地が置かれた。1944(昭和19)年11月8日に初出撃。終戦までに搭乗員や整備員ら145人が戦死。死亡時の平均年齢は21.1歳。

(2015-11-06 朝日新聞 朝刊 山口・1地方)

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デジタル大辞泉の解説

かい‐てん〔クワイ‐〕【回天】

《天をめぐらす意》時勢を一変させること。衰えた勢いを盛り返すこと。
「其―の素志を貫く勇気を維持し得たというじゃあないか」〈逍遥当世書生気質
旧日本海軍が第二次大戦中に用いた、人間が操縦する魚雷の名。

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百科事典マイペディアの解説

回天【かいてん】

旧日本海軍の水中特攻兵器,いわゆる〈人間魚雷〉。炸薬(さくやく)1.6tをもつ酸素魚雷に乗員室,潜望鏡などを設けたもの。潜水艦に4〜6基載せ,1基に1名乗り組み接敵後発進,体当りする。
→関連項目特殊潜航艇

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大辞林 第三版の解説

かいてん【回天】

〔天をめぐらす意〕
天下の形勢を一変させること。衰えた勢いをもりかえす意に用いる。 「 -の事業」
第二次大戦末期、日本が用いた一人乗り特攻潜水艇。爆薬を積み、敵艦に体当たりした。

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世界大百科事典内の回天の言及

【特別攻撃隊】より

…11月16日,陸軍特別攻撃隊が編成されて戦闘に加入し,また11月26日には薫空挺隊が,ドラグ飛行場破壊のため輸送機で強行着陸し,玉砕した。 また44年夏ごろから,特攻兵器として,〈回天〉や〈連絡艇〉の大量生産とこれを運用する戦法が逐次具体化されていた。〈回天〉は人間魚雷である。…

【徳山[市]】より

…近年の10年間の人口推移(11.2万から10.8万へ)はやや減少傾向。風光にすぐれた徳山湾を囲む大島半島の太華山(362m)や黒髪島は瀬戸内海国立公園の一部をなし,第2次大戦中特殊潜航艇(人間魚雷〈回天〉)基地のあった大津島には回天記念館がある。【三浦 肇】
[歴史]
 1617年(元和3)毛利輝元は,次男就隆に都濃郡と熊毛郡で3万1400余石を分知した。…

※「回天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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