丹生官省符神社(読み)ニウカンショウブジンジャ

デジタル大辞泉 「丹生官省符神社」の意味・読み・例文・類語

にうかんしょうぶ‐じんじゃ〔にふクワンシヤウブ‐〕【丹生官省符神社】

和歌山県伊都郡九度山くどやま町にある神社空海弘法大師)が慈尊院を開いたとき、参道の正面上壇に丹生高野明神社を創建。のち丹生七社大明神・丹生神社社名を経て現名に改称。主祭神は丹生都比売大神にうつひめのおおかみ高野御子大神たかのみこのおおかみ天照大御神あまてらすおおみかみとし、他に四神を祭る。平成16年(2004)「紀伊山地霊場と参詣道」の一部として世界遺産(文化遺産)に登録された。

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日本歴史地名大系 「丹生官省符神社」の解説

丹生官省符神社
にうかんしようふじんじや

[現在地名]九度山町慈尊院

慈尊院じそんいん集落の南部に位置する。旧郷社。主祭神は丹生都比売にうつひめ大神高野御子たかののみこ大神・大食都比売おおげつひめ大神・市杵島比売いちきしまひめ大神。もとはこの四神に太神宮・八幡宮春日明神の三社を祀り、神宮寺神通じんつう寺をあわせ神通寺七社明神とも称した。明治四三年(一九一〇)九度山・入郷にゆうごう・慈尊院(現九度山町)にあった諸社を合祀。高野山領官省符荘の鎮守とされ、応永三年(一三九六)八月一三日の官省符荘庁番殿原請文(又続宝簡集)に「官省符鎮守神通寺七社」とみえる。

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デジタル大辞泉プラス 「丹生官省符神社」の解説

丹生官省符神社

和歌山県伊都郡九度山町にある神社。室町時代後期に建てられた4つの本殿の内3殿が残っており、3殿とも国の重要文化財に指定されている。国指定史跡の「高野参詣道 町石道」のひとつかつ、ユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産のひとつ。

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