日本歴史地名大系 「久米田池」の解説
久米田池
くめだいけ
泉南地方屈指の貯水池で、周囲約四キロ(俗に一里二町という)、水深三・六メートル、水面積約六・二四平方キロ。池の東西は低い丘陵に挟まれ、北側に長い堤が連なり、北東隅に
隆池院縁起には同院に寄せられた「水田三百町、山林千町」をもって宝池(久米田池)に修理を加えたという伝承がみえるが、中世初期における久米田寺領の免田は二六町四反余にすぎず(文治三年八月日「和泉国司庁宣」久米田寺文書)、これのみをもって広大な池を維持管理することはできなかったと思われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報