(読み)コ

デジタル大辞泉 「乎」の意味・読み・例文・類語

こ【乎】[漢字項目]

人名用漢字] [音]コ(漢) オ(ヲ)(呉) [訓]か や かな
ようすを表す語に付ける助字。「確乎儼乎げんこ純乎断乎炳乎へいこ茫乎ぼうこ凜乎りんこ牢乎ろうこ
[補説]「」を代用字とすることがある。
難読嗟乎ああ乎古止点をことてん

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精選版 日本国語大辞典 「乎」の意味・読み・例文・類語

こ【乎】

  1. 〘 接尾語 〙 漢語に下接して語調を強める語。国語に訓読する時、タリ活用形容動詞の語幹を構成する。
    1. [初出の実例]「斉武の国勢又孤立して岌々乎たるに至れり」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    2. [その他の文献]〔論語‐泰伯〕

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普及版 字通 「乎」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 5画

[字音]
[字訓] よぶ・や・か

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
板上に遊舌(ゆうぜつ)をつけた鳴子板の形。これを振って鳴らす。もと神事に用いたものであろう。呼の初文。〔説文〕五上に「語の餘なり」というのは、兮(けい)と同義の字とみるもので、兮もまた鳴子板の形である。〔説文〕に「聲の上りて越揚(ゑつやう)するの形に象る」とするが、卜文・金文の字は、板上に小板の列する形に作る。卜文・金文に呼招・使役の意に用いる。これを感動詞に用いるのは、もと神霊をよび、祈るときの発声であったからであろう。

[訓義]
1. よぶ、使役。
2. 感動詞、ああ、あ。
3. 助詞、や、か。
4. 于・於と通じ、助詞、を、に、より。
5. 上に形容語をとり、形況の副詞を作る。

[古辞書の訓]
名義抄〕乎 ヤ 〔字鏡集〕乎 カ・ヤ・カヤ・ウタガフコトバ・アマリ・キハマリ・コトワリ

[声系]
〔説文〕に乎声として呼・など四字を収め、また(こ)声の字七字がある。おおむね呼召・号乎の意がある。

[語系]
乎haは呼・xa、・歔xia、吁xiuaと声義近く、みな一系の語である。

[熟語]
乎号乎哉乎而乎爾・乎来
[下接語]
乎・鬱乎・淵乎・於乎・確乎・乎・儼乎・嗟乎・純乎・醇乎・断乎・彪乎・炳乎・凜乎・牢乎

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