純乎(読み)ジュンコ

デジタル大辞泉 「純乎」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐こ【純×乎/××乎】

[ト・タル][文][形動タリ]全くまじりけのないさま。
「元義の歌は―たる万葉調なり」〈子規・墨汁一滴〉
[類語]純粋純正純一純良至純単純シンプル単一純化プレーンじゅん無垢むく無雑むざつ真正っ粋生一本生え抜きちゃきちゃき質素簡素つましい地味つづまやかつつましいつつましやか質実清貧素朴純朴朴訥ぼくとつ質朴真率清楚実直実体じってい朴直篤実まじめ生まじめ大まじめ真摯愚直連体修飾語として)純然たる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「純乎」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐こ【純乎・醇乎】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 まじりけがなく純粋なさま。おもに心情考え方などに関して用いられる。
    1. [初出の実例]「水も入らぬ醇乎たる酒には」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一六)
    2. 「醇乎として醇なる詩境に入らしむるのは自然である」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一)
    3. [その他の文献]〔劉峻‐弁命論〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「純乎」の読み・字形・画数・意味

【純乎】じゆんこ

純粋なさま。〔呂覧、士容〕故に君子の容は純乎として其れ鍾山の玉の如く、桔乎(けつこ)(高いさま)として其れ陵上の木の(ごと)し。

字通「純」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android