平安時代においては漢文訓読文に用いられ、和文にはほぼ同義の「かねて(より)」が用いられた。現代語では、「あらかじめ」はある事の始まる前に対処する意で時制にかかわりなく用いられるのに対し、「かねて」は過去のある時からその事を意識して現在にまで及ぶ意で過去のことにしか用いることができない。古典語では「かねて」にこのような制限はない。→かねて
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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