コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

人智学 じんちがく anthroposophy

翻訳|anthroposophy

4件 の用語解説(人智学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人智学
じんちがく
anthroposophy

1913年ドイツの哲学者 R.シュタイナーによって始められた精神運動。彼は神を認識の中心におく神智学を発展させ,認識の中心に人間をたてる。一面では科学的知識を採用しているが,主として神秘術 (オカルト) に基づいて真理をきわめ,救いを求めようとする。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

人智学【じんちがく】

ドイツ語Anthroposophie(ギリシア語アントロポス〈人間〉+ソフィア〈叡智〉に由来)の訳。狭義に,神智学から出発したR.シュタイナーの創設になる〈人智学協会〉(1913年)および〈一般人智学協会〉(1923年。
→関連項目抽象芸術

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

じんちがく【人智学 Anthroposophie[ドイツ]】

ギリシア語のanthrōpos(人間)とsophia(叡智)の合成語。ヨーロッパ思想史の底流にある秘教的esotericな立場を表す用語として,16世紀のころから使われ(フィラレテスEugenius Philalethesの著書《アントロポソフィア・テオマギカ》1650参照),19世紀になると,人類学者トロクスラーIgnaz Paul Vital Troxler(1780‐1866)やヘルバルト派の哲学者ツィンマーマンRobert von Zimmermann(1824‐98)は一般の学術用語としても用いるようになった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人智学
じんちがく
Anthroposophieドイツ語

ルドルフ・シュタイナーが創始した神秘的学説とその教育運動をさす。Anthroposophieは、ギリシア語のanthropos(人間)とsophia(知恵)の合成語である。
 シュタイナーはハンガリーに生まれ、青年期にドイツ観念論哲学に熱中し、ウィーン大学に学ぶ。ワイマールでゲーテ全集の編集に携わる。ブラバッスキイ夫人の神智学運動に共鳴し、1902年ドイツ神智学協会事務局長に就任するが、その後彼自身の人智学の学説を立て、『オカルト科学』などの著書を発表する。
 1913年シュタイナーは神智学協会から分離独立して、独自の人智学協会を設立する。シュタイナーはヘッケルの系統発生理論、ゲーテの形態学、ダーウィンの進化論の影響を受けつつ、人智学を形成した。ゲーテの植物形態変成論によれば、植物は拡張と収縮を交互に行いつつ、上昇的に変成していく。シュタイナーは、人間の精神もまた、物質の次元から生成、発展して、高次の霊的世界に達することができると考える。すなわち、人は体と魂と霊とから成り、それらは三つの異なる世界に属している。人は「認識の小道」を通って、それぞれの世界を経由し、最後に霊的我を実現するという神秘的学説を打ち立てた。その実現のために彼は科学的方法を取り入れようとするのである。
 シュタイナーは最初スイスのドルナッハを本拠地とし、劇場を建てて劇を上演し、講演をしたりした。1919年にドイツのシュトゥットガルトに学校を設立し、「教育は芸術でなくてはならぬ」という理念のもとに、新しい教育方法を実践し、生徒の自己能力の開発を目ざした。それは6歳から12年間の一貫教育で、成績簿も教科書もなく、人格・精神の形成・陶冶(とうや)に力を注ぐフォルメンformen、オイリュトミーなど独自の芸術教育を行う。シュタイナー学校(バルドルフ煙草(たばこ)工場付属学校として創設されたのでバルドルフ学校ともいう)とよばれるこの学校は、ナチスの時代に閉鎖されたが、1945年に再開され、以後ドイツ国内と、日本を含む世界各地に数多く設立されている。[久米 博]
『F・カルルグレン著、高橋明男訳『ルドルフ・シュタイナーと人智学』(1992・水声社) ▽シュタイナー著、西川隆範訳『人智学指導原則』(1992・水声社) ▽子安美知子著『ミュンヘンの小学生』(中公新書)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の人智学の言及

【シュタイナー】より

…ドイツの思想家。人智学の創始者。クラリェベック(現在ユーゴスラビア領)に生まれ,ウィーン工科大学に学ぶ。…

※「人智学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

人智学の関連キーワード自然人類学人間学狼男ギリシア喜劇テオリア《ギリシア語真宝》《ギリシア語問答》近代ギリシア語コイネー・ギリシア語古典ギリシア語

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

人智学の関連情報