精選版 日本国語大辞典 「仙石騒動」の意味・読み・例文・類語
せんごく‐そうどう ‥サウドウ【仙石騒動】
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天保(てんぽう)年間(1830~44)に但馬(たじま)(兵庫県)出石(いずし)藩5万8000石余の外様(とざま)大名仙石家に起きた御家騒動。1824年(文政7)藩主政美(まさよし)が急死したが嗣子(しし)がなかったので、弟道之助(5歳、久利)が継いだ。仙石家の分家筋で1500石を知行(ちぎょう)して権勢のあった家老上席の仙石左京(さきょう)は、実子小太郎を擁立して道之助にかえようとした。小太郎の妻に老中松平康任(やすとう)の弟主税(ちから)の娘を迎えて康任に近づき、また政美の父の久道に働きかけて重臣を退け処罰した。このため反対派の河野瀬兵衛が左京の動きを聞き、同族の仙石長之助が幕府に出訴したことから表面化した。寺社奉行(ぶぎょう)脇坂安董(わきざかやすしげ)の取調べの結果、左京らの陰謀が明白となり、35年(天保6)断罪、出石藩の石高(こくだか)は3万石余に減封された。
[小林 茂]
『『兵庫県史 5』(1980・兵庫県)』
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…18世紀後期,養蚕,絹織物,陶磁器(出石焼)などの国産振興をはかったが,文政期(1818‐30)城下の大火と相次ぐ天災で,藩財政は極度に窮乏した。その打開をめぐる対立の果てに,いわゆる仙石騒動が起きる。この騒動は大老上席仙石左京の主家乗っ取りの陰謀事件として芝居・講談などに物語化され上演されてきたが,実は財政再建をめぐる改革派と守旧派の対立抗争であった。…
…父は豊後国日田の代官所の属吏だったが,聖謨は小普請組川路光房の養子となって川路家を継ぎ,勘定所の筆算吟味に合格して勘定方勤務となる。役人の階段を一つずつ上るうち1835年(天保6)の仙石騒動断罪で手腕を発揮し,勘定吟味役に抜擢された。次いで佐渡奉行,小普請奉行,奈良奉行,大坂町奉行などを経て,52年(嘉永5)勘定奉行に昇進する。…
…(3)掛奉行1人,原則として町奉行に目付1人が立ち会い,奉行所で御目見以下等を裁判した。1835年(天保6)の仙石騒動を裁いた四手掛という手続は,事情により三奉行の1人を欠く場合で,例外的なものである。武士に関する手続では,揚座敷,揚屋(あがりや)に勾留し,御目見以上で500石以上の武士は大名,旗本に預ける。…
…出石藩ではこの専売政策をはじめとする財政立直し策をめぐって,24年重臣間の対立が表面化した。藩主の継嗣問題を契機として守旧派・改革派の対立が仙石騒動と呼ばれる御家騒動に発展したのである。これは,幕府の知るところとなって裁かれ,筆頭家老改革派の仙石左京の獄門,即日処刑をもって決着した。…
※「仙石騒動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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