最新 心理学事典 「作業検査法」の解説
さぎょうけんさほう
作業検査法
performance test
1958年に横田象一郎は,五つの指標から成る数量的な判定基準を提唱した。1975年には柏木繁男が,理論的作業量と実際の作業量から,定型曲線からの差を数量的に表現するPF式評価法を開発した。また日本・精神技術研究所は,発動性・可変性・亢進性という三つの指標を用いた判定方法を提唱している。内田-クレペリン精神検査は学校や入社試験などで幅広く用いられている。
また,ダウニーDowney,J.E.が作成し,桐原葆見が1930年に発表した意志気質検査will-temperament test も,日本で標準化された作業検査法である。この検査は一定時間に斜線を描いたり,破線をたどったり,つながった輪を描くなど10の下位検査で構成されている。得られた検査結果を意志プロフィールとよばれるグラフに表わし,その形状を類型化して解釈を行なうのである。 →性格検査 →性格心理学 →類型学
〔小塩 真司〕
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