疎水コロイドは電解質を加えると凝集沈殿を起こすが,あらかじめゼラチンのような親水コロイドを加えておくと,電解質に対していちじるしく安定になる.これは,疎水コロイドの表面が親水化されるためである.このような親水コロイドを保護コロイドという.赤色アルカリ性金コロイドに対して,ゼラチンはとくに強い保護作用を示す.墨汁では,にかわがばい煙炭素粒子の保護コロイドとして用いられている.ただし,この保護作用の強さは物質の種類だけでなく,pH や調整法,放置時間によっていちじるしい影響を受ける.[別用語参照]金数,ルビン数
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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…疎水コロイドに親水コロイドを加えることにより,疎水コロイドを親水コロイドが包んでその安定性が高くなることがある。これを保護作用といい,加えた親水コロイドを保護コロイドという。例えば墨汁においては,“にかわ”が保護コロイドとして働いている。…
…これは粒子界面への特異的吸着によると考えられ,少量の添加は荷電の部分的遮へいや粒子間の橋架けとして働くが,多量の添加では粒子表面をおおい粒子を親水性とするためである。増感作用を示すものは凝集剤として,保護作用を示すものは保護コロイドprotective colloidとして利用される。古くから保護コロイドとしてアラビアゴム,ゼラチンが有名であったが,最近ではカルボキシメチルセルロース,ポリビニルアルコールなども用いられる。…
※「保護コロイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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