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健御前 けんごぜん

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朝日日本歴史人物事典の解説

健御前

没年:没年不詳(没年不詳)
生年:保元2(1157)
平安末・鎌倉前期の女房日記作者。建春門院中納言,八条院中納言ともいう。父は藤原俊成,母は藤原親忠の娘。定家の同腹の姉。建保7(1219)年の生存が確認される。仁安3(1168)年12歳で建春門院に出仕し,安元2(1176)年女院の死去まで仕える。その後前斎宮亮子の御所に出仕し,以仁王の姫宮の養育に当たったようだが,以仁王と源頼政の反平家決起(1180)の動乱の際,父の意向で生家に戻される。寿永2(1183)年八条院に出仕し,建久6(1195)年八条院の猶子で後鳥羽天皇の皇女昇子(春華門院)の養育係となる。建永1(1206)年50歳を期に出家(法名・みあみ,か)。建暦1(1211)年八条院が死去,次いで最愛の春華門院も死去した際は前後不覚に陥り,長く患い宮仕え生活を終える。居所は定家の九条の旧宅らしい。晩年執筆した『たまきはる』(『建春門院中納言日記』)は建春門院,八条院,春華門院の3人を主人とする宮仕えを回顧しているが,今の女房に昔の良き宮仕えを語るという目的もあり,大半が建春門院時代の理想的な生活,行事の描写であるが,一方で若くして崩じた春華門院に対する哀切な追慕が記される。健御前の誠実で気丈な人柄が窺え,また各女院の人柄,女房名,御所の実態などを記しているので史料としても貴重である。定家とは兄弟のなかでも特に親密で『明月記』に記事が多い。『玉葉和歌集』に1首入集。<参考文献>小原幹夫他『たまきはる全注釈』

(今村みゑ子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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