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八田線 はったせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

八田線
はったせん

別称宗谷線宗谷海峡東西に横切る動物区の境界線八田三郎両生類爬虫類および淡水産無脊椎動物の分布から,旧北区のシベリア亜区と満州亜区 (または旧北亜区のシベリア地方と満州地方) の境界線として,鳥類や哺乳類の分布から考えられたブレーキストン線よりもこの線を考えるほうが適当であると主張した (1910) 。北海道の動物相は,八田線を分布北限とする満州亜区系の種類と,ブレーキストン線を南限とするシベリア亜区系の種類から成り,両亜区の漸移地域となっている。

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デジタル大辞泉の解説

はった‐せん【八田線】

動物地理区の境界線の一。宗谷海峡で東西に引かれる。この線の南北で、両生類・爬虫類(はちゅうるい)および淡水性無脊椎動物の分布が異なる。明治43年(1910)、動物学者の八田三郎が提唱。宗谷線。

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百科事典マイペディアの解説

八田線【はったせん】

動物地理学上の分布境界線。宗谷海峡を東西に走る。八田三郎が両生類,爬虫(はちゅう)類,および淡水無脊椎動物の分布から提唱(1910年)したもので,この線より北はシベリア亜区,南は満州亜区に属するとし,本州と北海道の動物相の連続性を強調した。

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大辞林 第三版の解説

はったせん【八田線】

両生類・爬虫はちゆう類・淡水無脊椎動物の分布から、宗谷海峡上に引かれた動物地理学上の境界線。1910年、八田三郎がブラキストン線よりも意義が深いとして提唱。宗谷線。 → ブラキストン線

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

八田線
はったせん

動物地理区の境界線の一つ。宗谷(そうや)海峡で東西に引かれた線で、宗谷線ともいう。1910年(明治43)八田三郎が両生類・爬虫(はちゅう)類および淡水産無脊椎(むせきつい)動物の分布を調べ、これ以北の樺太(からふと)(サハリン)はシベリア亜区、以南の北海道は満州亜区に属することを提唱、津軽海峡で引かれていたブレーキストン線よりも意義があると主張した。この提唱には現在でも賛成者がある。
 哺乳(ほにゅう)類ではジャコウジカ、トナカイ、クズリ、オオヤマネコ、ノロ、ユキヒョウなどが樺太を南限として北海道に達していない。鳥類ではアカオカケス、カラフトムジセッカ、ムジセッカ、カマバネライチョウ、カラフトライチョウ、オオライチョウなどが、爬虫類ではカラフトクサリヘビなどが樺太を分布の南限としている。[片倉晴雄]

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世界大百科事典内の八田線の言及

【動物地理区】より

…例えば,東洋区とオーストラリア区の境にはウェーバー線とウォーレス線があり,その中間の移行部はワレーシアと呼ぶ(図2)。日本は南北に長く宗谷海峡は八田線,津軽海峡はブラキストン線,屋久島,奄美大島の間は渡瀬線として知られ,沖縄の宮古島と石垣島との間は蜂須賀(はちすが)線と呼ばれる(図3)。北海道はシベリア‐サハリン系と中国東北部‐本州系の鳥獣の混在地帯である。…

※「八田線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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