Blakiston’s line
本州と北海道の間,津軽海峡に引かれる動物地理区界。1880年にT.BlakistonとH.Pryerが鳥類の分布に基づいて提唱。更新世中期まで,とりわけ氷期には津軽海峡は陸橋となり,ナウマンゾウ・オオツノジカ・ニホンジカなどが北海道に渡り,逆にヘラジカ・ヒグマ・オオカミなどが本州へ南下した。最終間氷期以降は海峡が成立して生物の交流はなくなったが,最終氷期極相期(約2万年前)の冬には氷橋が成立した可能性がある。しかし北方のマンモス動物群のうち,マンモスのような大型獣とナキウサギのような地表生小型動物は南下できなかった。本州の高山植物や高山蝶・ライチョウなどは更新世中期またはそれ以前の氷期に南下したものの遺存分布。
執筆者:那須 孝悌
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「ブレーキストン線」のページをご覧ください。
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…洪積世には本州と北海道は陸続きであったが,その後南北方向に数条の断層が生じ,また東西方向にも小規模な断層が生じて,津軽海峡が形成された。この海峡を境に陸上の生物の分布に大きな違いがみられ,その境界線をブラキストン線という。 日本海の対馬海流の過半は津軽海峡の西口から入って津軽暖流として東流し,太平洋に流出して親潮と接する。…
…例えば,東洋区とオーストラリア区の境にはウェーバー線とウォーレス線があり,その中間の移行部はワレーシアと呼ぶ(図2)。日本は南北に長く宗谷海峡は八田線,津軽海峡はブラキストン線,屋久島,奄美大島の間は渡瀬線として知られ,沖縄の宮古島と石垣島との間は蜂須賀(はちすが)線と呼ばれる(図3)。北海道はシベリア‐サハリン系と中国東北部‐本州系の鳥獣の混在地帯である。…
…このように北海道は,純粋の満州亜区とも異なり,そこと日本本土の移行地帯である。 ブラキストン線で隔てられる本土(本州,四国,九州のほか,佐渡島,隠岐,種子島,屋久島などを含む)の動物には,シントウトガリネズミ,オコジョ,イイズナ,ライチョウなどのように,北海道あるいは沿海州と共通のものや,ツキノワグマ,タヌキ,アナグマ,カワネズミ,ムササビ,キジ,マムシ,ヤマカガシ,タカチホヘビ,クサガメ,ツチガエル,トノサマガエルなど,朝鮮半島や中国の中部,あるいは中国の南部や南西部と共通のものがあるが,日本固有のものも少なくない。アカネズミ,ヒメネズミ,カナヘビ,トカゲ,ジムグリ,シマヘビなどは本土と北海道の固有種,ニホンザル,ニホンカモシカ,ホンドイタチ,ノウサギ,ニホンリス,ホンドモモンガ,ヤマドリ,アオゲラ,モリアオガエル,タゴガエル,ニホンイモリ,クロサンショウウオその他約10種の小型サンショウウオ,オオサンショウウオなどは本土の固有種,ヤマネ,ヒミズ,ヒメヒミズ,オオダイガハラサンショウウオなどは固有の属である。…
…このことを1880年に東京の日本アジア協会例会で発表,さらに83年に,同協会例会で再度発表した。この境界線は,工部大学校お雇い地震学教師J.ミルンの提案によりブラキストン線(動物地理区)と呼ばれることになった。【矢部 一郎】。…
※「ブラキストン線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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