コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

公事師 くじし

5件 の用語解説(公事師の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

公事師
くじし

江戸時代の民事裁判において,当事者に代って訴訟を行う業者。通例は訴訟人が宿泊する宿 (江戸宿,公事宿などと称される) の主人,番頭,手代などをつとめ,訴訟に不慣れな当事者に代って手続を進めた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

くじ‐し【公事師】

江戸時代、当事者に代わって訴訟を進めたり、手続きを指導したりすることを業としていた者。種々の弊害を生じたため、幕府はこれを禁止した。出入り師。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

くじし【公事師】

江戸時代,出入師・公事買などとも呼ばれた非合法の訴訟代理業者。訴訟当事者の依頼を受けて訴訟技術を教示し,書面の代書を行い,内済(ないさい)(和解)の斡旋をするほか,当事者の親族・奉公人あるいは町村役人などを偽称して出廷し,訴訟行為の代理ないし補佐を行って礼金を得,また古い借金証文や売掛帳面などを買い取り,相手方が訴訟による失費や手間をいとい内済すると見通して出訴するなど,裁判・訴訟に関する知識や技術を利用したさまざまな行為を稼業とした。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

くじし【公事師】

江戸時代、民事訴訟の代行を業とした者。代言人。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

公事師
くじし

出入師(でいりし)ともいう。江戸後期、訴訟の際、弁護人の役割を職業とする者。元来訴訟や裁判では、訴訟の当事者が宿泊する公事宿が、訴状の作成から白洲(しらす)での駆け引きなど、訴訟指揮を請け負うのが普通で、ときには双方の公事宿が仲裁者になって解決する能力ももっていたが、訴訟件数の激増に伴い私的に訴訟を補佐する専業者が現れるようになった。そのため公事師といわれるようになった。しかし、どちらかというと巧みな訴訟技術を利用して無知な人々を困らせることも多かった。幕府はしばしば強く取り締まったが、江戸後期の貨幣経済の著しい発展に伴い村の公事師も横行するようになり、幕末の内乱期に幕府の訴訟処理能力が著しく低下すると、村の私的仲裁機関として活躍する者も現れた。[青木美智男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

公事師の関連キーワード四条派出入筋同族公事方公事場御用達修正液旅人宿公事買出入師

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone