日本大百科全書(ニッポニカ) 「内村温泉郷」の意味・わかりやすい解説
内村温泉郷
うちむらおんせんきょう
長野県上田市にある霊泉寺温泉(れいせんじおんせん)、大塩温泉、鹿教湯温泉(かけゆおんせん)の総称。旧丸子町(まるこまち)域に属し丸子温泉郷ともいう。千曲(ちくま)川の支流である依田(よだ)川の支流、内村川の渓谷にあるのでこの名がついた。この温泉郷の特色は、湯治温泉で娯楽機関がなく、とくに全国から高血圧患者の来湯が多いことである。国民保養温泉地に指定され、各種の温泉医療施設がある。なお、大塩温泉は武田信玄の隠し湯(しんげんのかくしゆ)の一つで、泉質は単純温泉。JR北陸新幹線上田駅からバス1時間~1時間10分、中央本線松本駅からバス50分。
[小林寛義]