(読み)リン

デジタル大辞泉 「凜」の意味・読み・例文・類語

りん【×凜】

[ト・タル][文][形動タリ]
態度容姿・声などが、きびしくひきしまっているさま。「とした声がひびく」
寒さのきびしいさま。「とした朝の寒気
数量がきわめて正確であるさま。
「八匁五分―と取りて」〈浮・胸算用・三〉
[類語](1凜凜りりしいきりっとぱりぱりぴんとぱりっと

りん【凜】[漢字項目]

人名用漢字] [音]リン(呉)(漢)
身がひきしまるように寒い。「凜冽りんれつ
きりっとしている。りりしい。「凜乎りんこ凜然凜凜
[補説]「凛」は異体字・人名用漢字。
難読凜凜りりしい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「凜」の意味・読み・例文・類語

りん【凜】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 態度・気持などがひきしまって、きちんとしているさま。また、勇ましいさま。りりしいさま。
    1. [初出の実例]「自古人言春可楽、何因我意凜於秋」(出典:菅家文草(900頃)四・春詞二首)
    2. 「勇姿凜(リン)たり皇軍の精華我等は戦車兵」(出典:国民歌謡・戦車兵の歌(教育総監部選歌)(1939))

凜の補助注記

連用形「りんと」は、意義が多岐にわたるため、副詞化したものとして別項で扱った。→凜と

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「凜」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

(異体字)
18画

[字音] リン
[字訓] さむい・さびしい・おそれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は稟(りん)。〔説文〕十一下に正字をに作り、「きなり。(へう)(氷)に從ひ、廩(りん)聲」とするが、凜が通用の字である。凜(りんりつ)・凜冽(りんれつ)は双声の連語である。

[訓義]
1. さむい、すさまじい。
2. さびしい、ひきしまる、おそれる、つつしむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕凜 サムシ・スム・キヨシ 〔字鏡集〕凜 スズシ・サムシ

[語系]
凜lim、(冬)tumは、その声義において関係のある語である。

[熟語]
凜畏凜坎・凜寒・凜気凜兢・凜凜厳凜乎凜秋凜遵凜如凜承凜森・凜然・凜冬・凜凍・凜・凜慄・凜凜・凜戻・凜・凜冽・凜烈
[下接語]
坎凜・寒凜・気凜・凝凜・厳凜・惨凜・清凜・凄凜・冬凜・暮凜

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