ぱりぱり(読み)パリパリ

デジタル大辞泉 「ぱりぱり」の意味・読み・例文・類語

ぱり‐ぱり

[副]
張りがあったり、こわばっていたりするさま。「ぱりぱり(と)したおこげ
裂いたりはがしたり、はじけたりする音や、そのさまを表す語。「セロハン包みをぱりぱり(と)破る」「薄いタイルがぱりぱり(と)砕ける」
固く薄い物などをかむ音や、そのさまを表す語。「せんべいぱりぱり(と)食べる」
[名・形動]
薄いものがこわばっているさま。「ぱりぱりな(の)海苔のり
生きがよく、張りのあるさま。また、そのような人。「ぱりぱりな(の)新人」「ぱりぱり江戸っ子
衣服が新しく見栄えがするさま。また、そのもの。「新調ぱりぱりな(の)スーツ
アクセントリパリ、はパリパリ
[類語]2ばりっとばりばりぱりっとびりっとぴりっとびりびり/(3がりっとかりっとかりかりがりがりばりばりべりべりぼりぼりぽりぽりこりこり3凜凜りりしいきりっとりんぴんとぱりっと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぱりぱり」の意味・読み・例文・類語

ぱり‐ぱり

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 歯切れよく物を噛む音やそのさまを表わす語。
※松翁道話(1814‐46)四「ぱりぱりと人を噛んだり」
② 火が燃えさかる音やそのさまを表わす語。
※土(1910)〈長塚節〉一三「ぱりぱりと威勢よく燃える麦藁(わら)の火」
③ 張った布や紙が、勢いよく破れる音やそのさま、布や紙が新しくてゆるみやしわのないさまなどを表わす語。
※はやり唄(1902)〈小杉天外〉四「裸体画の前に駈戻って、物をも云はず顔を目掛けて斬付けた。布はぱりぱりと快い音して」
④ 凍って固くなるさまを表わす語。
※海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉一八「その仕事着さへもパリパリと凍ってゐたのである」
[2] 〘名〙 (形動)
素性がよかったりして羽振りのよいさま。勢いが盛んで活動的なさま。また、そのような人。
※あたらよ(1899)〈内田魯庵〉「今ぢゃァ衆議院でパリパリの代議士さんでゐらッしゃるが」
② 新しく上等なさま。また、そのようなもの。「ぱりぱりの背広
野性誘惑(1947)〈長与善郎手紙話題もずっと今どき時節柄(アップ・ツー・デート)のパリパリのもので」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android