出放題(読み)デホウダイ

デジタル大辞泉 「出放題」の意味・読み・例文・類語

で‐ほうだい〔‐ハウダイ〕【出放題】

[名・形動]
出るにまかせておくこと。出るばかりのこと。また、そのさま。「湯を出放題にしておく」
好き勝手なことを口から出るにまかせて言うこと。また、そのさま。でまかせ。「あることないこと、出放題悪口雑言を吐く」
[類語]偽り法螺そら嘘っぱち嘘八百虚偽偽善まことしやかもっともらしい二枚舌はったり虚言でたらめ出任せ荒唐無稽事実無根根も葉もない虚辞そら言そら音

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出放題」の意味・読み・例文・類語

で‐ほうだい‥ハウダイ【出放題】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 口にまかせて勝手なことを言うこと。また、そのさま。でたらめ。でまかせ。
    1. [初出の実例]「ぶしたる祭文知らばこそと、でほうだいにぞ、そもそも祓い清め奉る」(出典:歌謡・松の葉(1703)三・祭文)
    2. 「出ほうだいなる戯言(たはこと)をよふもよふも吐き出したナ」(出典浄瑠璃八百屋お七(1731頃か)上)
  3. 出るにまかせること。出るばかりではいってこないこと。また、そのさま。でまかせ。でっぱなし。
    1. [初出の実例]「元機屋と下機屋との間柄は〈略〉金銭の関係深きが故に賃業者の所為に倣うて出放題に出づる能はず」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉三)

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