別府温泉(読み)ベップオンセン

デジタル大辞泉 「別府温泉」の意味・読み・例文・類語

べっぷ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【別府温泉】

大分県別府市内の温泉群の総称。別府・浜脇・亀川・柴石しばせき鉄輪かんなわ明礬みょうばん堀田ほりた・観海寺の八湯を別府八湯・鶴見八湯とよぶ。泉質含鉄泉含アルミニウム泉硫黄泉などさまざま。海浜では砂湯が行われる。

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日本歴史地名大系 「別府温泉」の解説

別府温泉
べつぷおんせん

[現在地名]別府市元町・楠町・田の湯町など

石垣原いしがきばる扇状地の南東部、別府湾に面する一帯に所在する温泉場。現在、自己源泉所有の竹瓦たけがわら温泉・永石なげし温泉・不老泉ふろうせん田の湯たのゆ海門寺かいもんじ温泉などと、市から受湯する錦栄きんえい温泉など計四〇余の温泉が存在する。泉質はカルシウム・炭酸水素塩泉など。泉温摂氏四〇―七〇度。別府八湯の一つ。元禄七年(一六九四)当地を訪れた貝原益軒は「豊国紀行」に「昔の別府の村の西にありし温泉、今の別府の東の海浜にあり。潮干ぬれば、かた(潟)の内に所々温泉流れいづ。潮湯なり。病をよく治すとて入浴する者多し」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「別府温泉」の意味・わかりやすい解説

別府温泉
べっぷおんせん

大分県中部,鶴見岳東麓の緩傾斜地の末端,別府湾に面する別府市中心市街地内の温泉。泉質は単純泉,単純炭酸泉,重炭酸土類泉,重曹泉,食塩泉と種類が多く,神経痛,皮膚病,胃腸病などにきく。泉温は高温で湯量も豊富。江戸時代文化年間 (1804~18) にはすでに温泉宿経営を許可された 21戸の有力な旅館業者がおり,湯治場として発展していた。明治以後,温泉掘削が盛んになり,温泉町が拡大する一方,瀬戸内海航路も開通して,中国・関西方面からの入湯客が増加した。また,他県出身者の経営する旅館もふえた。 JR別府駅を中心に温泉街が広がる。駅前通りと流川通りにはさまれた地域が別府一の繁華街大小の旅館,土産品店,飲食店,デパートなどが林立する。北浜海岸は高級旅館が多い。別府タワー,楽天地など各種の観光施設がある。

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事典・日本の観光資源 「別府温泉」の解説

別府温泉

(大分県別府市)
日本八景〔東京日日新聞・大阪毎日新聞〕指定の観光名所。

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