刹那的(読み)セツナテキ

デジタル大辞泉 「刹那的」の意味・読み・例文・類語

せつな‐てき【刹那的】

[形動]
時間が極めて短いさま。
あと先を考えず、今この瞬間だけを充実させて生きようとするさま。特に、一時的な享楽にふけるさま。「刹那的な生き方」
[類語]享楽的快楽主義刹那主義エピキュリアン退廃的デカダンデカダンス虚無的不健全不健康堕落自堕落放逸病的ニヒルニヒリスティックシニカルシニシズム自虐的自罰的内罰的悲観的自嘲自暴自棄被虐自己嫌悪ペシミスチックペシミズムペシミスト否定的消極的後ろ向きマイナス思考ネガティブ厭世的厭世観厭世主義絶望的

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精選版 日本国語大辞典 「刹那的」の意味・読み・例文・類語

せつな‐てき【刹那的】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 時間がきわめて短いさま。
    1. [初出の実例]「細君を見た時、彼は刹那的(セツナテキ)彼女の眼に宿る一種の怪しい力を感じた」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉四)
  3. 考え方に刹那主義の傾向があるさま。
    1. [初出の実例]「たった今何か考へた刹那的な考へも」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉二七)

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