ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「削岩機」の意味・わかりやすい解説
削岩機
さくがんき
rock drill
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鑿岩機とも書く。ある孔径で必要な長さの空孔を岩石内に形成する機械。形成された空孔はトンネルやダム掘削の発破孔、ロックボルト孔、モルタル注入孔、地下水やガスの探査孔などに用いられる。用途によりシンカー、レッグドリル、ストーパー、ドリフターに分類されるが、能率の向上や振動障害防止のうえから、装置に搭載するドリフターが多く用いられている。岩石の削孔には硬岩から軟岩まで幅広く打撃式が用いられている。回転式は従来極軟岩に主として用いられていたが、ビットなどの改良でその削孔領域を大きく拡大している。打撃式空気削岩機は、ピストンの前後に交互に圧気を送り、毎分1500~3000回ロッドを投撃させ、ロッド先端のビットにその打撃エネルギーを伝達し岩石を破砕する。またラチェット機構や他の回転機構によって毎分120~300回転させ、破砕効果をあげ、かつ円形断面の削孔を維持する。打撃で生じた岩片は水や圧気によって孔外に排出する。最近、空気式の2倍の削孔速度をもち、消費エネルギーは1/2~1/3、ビットやロッドの消耗の減少、作業環境の改善など多くの特色をもつ油圧式削岩機が普及し、省力化、省人化に大きく貢献している。
[小林省一]
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