

の省文。
は方鼎。劑は
の側面に銘刻を加える意。重要な契約や盟誓の辞は、これを鼎銘として加え、約剤という。〔周礼、地官、司市〕「質劑を以て信を結び、
を止む」、また〔周礼、地官、質人〕「
そ賣
(ばいゐく)する
は、質劑す。大市は質を以てし、小市は劑を以てす」とあり、質ももと鼎に従う字で、鼎銘をいう。〔周礼、春官、詛祝〕に「
詛の載辭(神に祝
する文)を作りて、以て國の信用を敍(の)べ、以て
國の劑信を質(あき)らかにす」とあり、質もまた盟約を明らかにするものであった。周初の〔麦尊(ばくそん)〕に「二百家劑を賜ふ」とあり、その銘は権利証書としての意味をもつものであったと思われる。〔説文〕四下に「齊しきなり」とするのは、齊が方鼎の
であることがすでに忘れられていたからであろう。のち薬剤などの意に用いる。
は韻書にみえない字であるが、おそらく同声であろう。劑の従う齊は
の省文である。
剤・丹剤・調剤・鉄剤・吐剤・湯剤・軟剤・乳剤・配剤・秘剤・粉剤・方剤・宝剤・蜜剤・妙剤・約剤・薬剤・余剤・溶剤・両剤・和剤出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...