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創造社 そうぞうしゃ

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大辞林 第三版の解説

そうぞうしゃ【創造社】

中国の文学団体。1921年、郭沫若・郁達夫ら日本留学生によって結成。現実社会に対する反逆を基調にしたロマンチックな芸術至上主義を旗印にしたが、五・三〇事件頃から急速に左翼化、革命文学を唱えた。29年国民党政府の弾圧により解散。

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百科事典マイペディアの解説

創造社【そうぞうしゃ】

中国の文学団体。日本留学中の郭沫若郁達夫成【ほう】吾らによって1921年に結成され,1922年5月から雑誌《創造季刊》を発行,抒情的自我解放を唱えた。やがてマルクス主義に傾き,《創造月刊》《文化批判》などで革命文学を提唱し,左翼文学の先駆となったが,1929年国民党により閉鎖。
→関連項目田漢陶晶孫

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世界大百科事典 第2版の解説

そうぞうしゃ【創造社 Chuàng zào shè】

中国,現代の文学団体。1921年に郭沫若,郁達夫,成仿吾,張資平,田漢らによって日本で結成された。初期には個性尊重の芸術至上主義的傾向が強かったが,24‐25年ごろから周全平ら新人が加わり,社会問題への関心が強まる。28年にはさらに李初梨や馮乃超(ふうだいちよう)ら日本からの帰国者も加え,プロレタリア文学の一拠点となり,29年国民政府により封鎖された。刊行物は多いが,主要なものに《創造季刊》《創造周報》《洪水》《創造月刊》《文化批判》などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

創造社
そうぞうしゃ

中国の文学団体。1921年(大正10)6月郭沫若(かくまつじゃく)、郁達夫(いくたつふ)、成(せいほうご)、張資平らが東京で結成、22年5月『創造』季刊を創刊し本格的活動を始めた。普通三期に分けて論じられる。第一期の機関誌はほかに『創造週報』『創造日』。同人には日本留学生が多く、上記のほかに田漢(でんかん)、鄭伯奇(ていはくき)、穆木天(ぼくぼくてん)、王独清(おうどくせい)などがいた。文学研究会と並び称せられ、同会が自然主義、人生派とよばれたのに対し、自我の確立や個性の解放などを主張して浪漫(ろうまん)主義、芸術派とよばれた。20年代中期に入ると、大革命の進展などを背景に左傾化し、25年『洪水』半月刊、26年『創造月刊』を創刊して郭沫若が「革命と文学」などの論文を発表した(第二期)。大革命が挫折(ざせつ)すると日本から李初梨(りしょり)、馮乃超(ふうだいちょう)らが帰国、28年『文化批判』を創刊して階級還元論的な革命文学論を主張し、魯迅(ろじん)らと革命文学論戦を展開した(第三期)。29年2月国民党によって封鎖され、社団としての歴史は終わったが、同人はその後も活動を続け、中国左翼作家連盟の中核として活躍した。[小谷一郎]

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世界大百科事典内の創造社の言及

【郁達夫】より

…中学在学中に辛亥革命の動乱で家居独学,その後各地の軍閥が抗争を続ける混乱の時代を,大陸進出を図る当の日本に10年間留学していたことが人間形成に大きく影響した。21年東京で郭沫若・成仿吾たち留学生仲間と文学団体創造社を結成,秋最初の創作集《沈淪》を発表し文壇に登場。翌年東大を卒業して帰国,各地の大学で教鞭を執るかたわら創作と雑誌編集に従事したが,不安定な社会情勢の中で,その思想は時に急進的に,時に逃避的に揺れ,35年秋の《出奔》を最後に創作の筆を断つ。…

【郭沫若】より

…高校在学中に西欧文学,とくにゲーテやホイットマンに親しみ,口語自由律詩を作って新聞に投稿,新詩人として認められた。21年郁達夫らと創造社を結成,旧社会への反逆と個性の解放,芸術至上主義を掲げて,中国近代文学におけるロマン主義の旗手と目された。九大卒業後,医を業とせず,上海の大学などで教えつつ文学をもって立とうとしたが,五・三〇事件前後の状況のなかで社会革命に傾き,革命文学を唱える一方,26年には国民革命の策源地広州へ赴き,27年北伐革命軍に参加。…

【中国文学】より

…それらの多くは稚拙なものであったが,それはしかし,文学革命の運動がより広範な人々の実践に移されたことを意味した。こうしたなかで,21年には,文学研究会と創造社という二つの文学結社を生み出した。文学研究会は,その結社の宣言で,文学は人生のための工作であると述べたが,その共通する立場は広い意味の人道主義ともいうべきもので,この派に属する葉紹鈞(聖陶),謝冰心(しやひようしん),王統照,落華王(許地山)などは,〈美〉と〈愛〉と〈人生〉をテーマに,恋愛,結婚,教育などの問題を扱ったいわゆる〈問題小説〉を多く発表した。…

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