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千々石ミゲル ちぢわミゲル

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

千々石ミゲル
ちぢわミゲル

[生]永禄11(1568)頃.肥前
[没]?
安土桃山時代の天正遣欧使節の一人。名は清左衛門。肥前有馬大村氏の一族。天正遣欧使節の副使として天正 10 (1582) 年宣教師アレッサンドロ・バリニャーノに率いられ渡欧。同 18年帰国。豊臣秀吉に謁したのち肥前に帰り,イエズス会に入会,イルマン (伊留満) となったが,数年後棄教したという。その後の消息は不明。 (→伊東満所 )

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

千々石ミゲル

1569年ごろ、キリシタン大名大村純忠の弟の子として、今の雲仙市千々石町で生まれた。南島原・有馬にあったキリスト教イエズス会の神学校セミナリヨで学ぶ。13歳ごろ、伊東マンショ原マルチノ中浦ジュリアンとともにローマへ向けて長崎を出航。ローマ法王謁見(えっけん)するなどして、8年後に帰国した。 その後、イエズス会を脱会し、大村藩に仕官。清左衛門と名を改め、伊木力村(今の諫早市多良見町西部)などを治めた。1606年にキリスト教を棄教したが、弾圧を受け、大村から有馬へ、さらに長崎へ移住したとされる。「墓と思われる石碑」には、1633年に死去したと刻まれている。

(2017-06-11 朝日新聞 朝刊 長崎・1地方)

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百科事典マイペディアの解説

千々石ミゲル【ちぢわミゲル】

天正遣欧使節正使の一人。名は清左衛門。有馬晴信の従弟で大村純忠(すみただ)の甥。帰国後イエズス会に入会したが,のちに脱会して棄教したといわれる。最後は不明。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

千々石ミゲル ちぢわ-ミゲル

1570?-? 織豊-江戸時代前期のキリシタン。
元亀(げんき)元年?生まれ。大村純忠(すみただ)の甥(おい)。有馬晴信(はるのぶ)の従弟(いとこ)。肥前千々石(長崎県)の人。天正10年(1582)ローマに派遣された天正遣欧使節の正使として長崎を出発。ローマ教皇に謁見し,18年帰国。翌年イエズス会に入会するが,のち脱会した。名は清左衛門。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちぢわミゲル【千々石ミゲル】

1570(元亀1)‐?
1582年(天正10)出発した天正遣欧使節の一人。ミゲルは洗礼名。名は清左衛門。千々石直員の子。有馬晴信の従弟で,大村純忠の甥。有馬,大村2侯の正使として渡欧し,90年帰国。翌91年上京し,豊臣秀吉に謁見した。その後,使節の仲間とともにイエズス会に入会し,天草のコレジヨに学んだが,1603年(慶長8)までにはイエズス会を脱会し,06年大村喜前のキリシタン追放のさい棄教した。最期は不明。【岸野 久】

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大辞林 第三版の解説

ちぢわミゲル【千々石ミゲル】

安土桃山時代、天正遣欧使節の正使。肥前の人。本名、清左衛門、ミゲルは洗礼名。1582年渡欧、翌年ローマ教皇に謁見した。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

千々石ミゲル
ちぢわみげる
Chijiwa Miguel
(1569/70―?)

天正(てんしょう)遣欧使節の1人。本名清左衛門(せいざえもん)。千々石直員(なおかず)の子。ミゲルは洗礼名。九州のキリシタン大名大村純忠(すみただ)の甥(おい)で、同じく有馬晴信(ありまはるのぶ)の従弟(いとこ)にあたる。1580年(天正8)洗礼を受けて、有馬(長崎県)のセミナリオ(小神学校)に入った。バリニャーノの勧めで、有馬、大村両大名を代表する少年使節団の正使として選ばれ、82年伊東マンショらと長崎港を出帆、翌年ローマで教皇に謁見した。90年禁教下の日本に戻り、翌91年豊臣(とよとみ)秀吉に謁し、イエズス会に入会した。しかし1600~03年(慶長5~8)の間に脱会し、大村喜前(よしあき)に仕えた。20年(元和6)には異教徒として長崎に住んでいたが、その後の消息は不明である。使節の1人としての夢は破れ、不遇な晩年を送った。[宮崎賢太郎]
『ルイス・フロイス著、岡本良知訳註『九州三侯遣欧使節行記』(1942・東洋堂) ▽デ・サンデ編、泉井久之助他訳『新異国叢書5 デ・サンデ天正遣欧使節記』(1969・雄松堂書店) ▽松田毅一著『天正少年使節』(角川新書)』

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