百科事典マイペディア 「南太平洋フォーラム」の意味・わかりやすい解説
南太平洋フォーラム【みなみたいへいようフォーラム】
→関連項目オセアニア|非核独立太平洋会議|マラ|ラロトンガ[島]|ラロトンガ条約
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1971年にフィジーのカミセセ・マラ首相の提唱で結成された南太平洋の独立国による協議機関。南太平洋の島嶼国サミットともいえる。旧宗主国主導の南太平洋委員会(太平洋共同体)に対し,島嶼国側の主体性を堅持し,結束を図ることが目的で,域内国としてオーストラリア,ニュージーランドものちに加盟した。2005年現在の構成国は14ヵ国,2自治政府。ムルロア環礁でのフランスの核実験や日本の核廃棄物海洋投棄計画を非難したり,フランス領ニューカレドニアの独立支援声明を出すなど,政治討議が重要な課題になることが多いが,本来のねらいは域内間の経済協力を強化・発展させ,共通利益を追求することにある。そのため,実際のプロジェクト活動は下部組織である南太平洋経済協力機関(SPEC。1988年に南太平洋フォーラム事務局と改称)を通じ,資金的余裕のある南太平洋委員会との共同作業が多く,近年では南太平洋委員会との合体を唱える声も出ている。本部はフィジーのスバ。99年に太平洋諸島フォーラムPacific Islands Forumと改称した。
執筆者:小林 泉
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「太平洋諸島フォーラム」のページをご覧ください。
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…フィジー,パプア・ニューギニアは,中進国あるいは資源国として,地域のリーダー国の位置を占め,太平洋ブロックとして,国際政治上の発言力を持とうとしている。オーストラリア,ニュージーランドも加盟している南太平洋フォーラムは,漁業専管水域200カイリ問題や,フランスの核実験反対で共同行動をとっている。しかし財政が豊かでなく人材不足のため,キリバス,ツバル,トンガの3ヵ国は国連に加盟していない。…
※「南太平洋フォーラム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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