質量の単位。原子物理学などで用いられる。近似的に1.66057×10⁻27kgに等しい。原子量が1であるような仮想の原子1個の質量を意味するが,原子量の基準の定め方に変遷があったため,原子質量単位の実質的な値の解釈はいくとおりかに分かれていた。1960年以後,原子量の表し方は,炭素(原子記号C)の同位体の一つである12Cを基準とする(すなわち12Cの原子量を正確に12とする)方式に統一されたので,原子質量単位も〈12C原子1個の質量の1/12〉と定義されることになった。この新しい定義によるものを統一原子質量単位と呼ぶことがある。初めに示した近似値は,アボガドロ数に関する近年の実験結果を総合し,上記の新しい定義に即してまとめた値である。原子質量単位を,記号uで表すことがある。この単位は,国際単位系の単位ではないが,それとの併用を許されている。
執筆者:高田 誠二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
質量の単位の一種.記号 u(または amu).12C の原子の質量の12分の1.原子および素粒子の質量を表すのに用いられる.国際単位系(SI単位)の基本単位である kg への換算には,アボガドロ定数の正確さが関係する.
1 u ≈ 1.66054 × 10-27 kg = 931.494 MeV.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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