デジタル大辞泉
「及」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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および【及】
- ( 動詞「およぶ(及)」の連用形から )
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 およぶこと。とどくこと。限り。
- [初出の実例]「これも心のおよびはいかでかおろかに侍らん」(出典:海人刈藻物語(1271頃)三)
- [ 2 ] 〘 接続詞 〙 ( 漢文訓読の際、「及」の訓として用いられ始めた。名詞と名詞とをつなぐ場合に用い、動詞や形容詞などには用いられない ) 先行の事柄と、後続の事柄とが並列の関係にあることを示す。ならびに。また。と。
- [初出の実例]「依と正と報と及(およヒ)生むと欲る因を脩ること」(出典:彌勒経疏寛平二年点(890))
及の語誌
( 1 )[ 二 ]は、漢文における接続用法の「及」「及与」「及以」などを訓読する際に、四段活用動詞「およぶ(及)」の連用形を、直訳語としてそのまま転用したもの。当初は、訓点資料では、これらの文字を不読にして、前後に並立助詞「と」や係助詞「も」を補読することが多く、「および」は、平安時代中期以降になってから、次第に一般化した。なお、この語は漢文訓読系の語であるため、和文の文献にはほとんど例を見ず、院政期以降の片仮名まじり文においても例は少ない。
( 2 )法律では選択的接続が二段階にわたる場合、大きい方の接続に「並びに」を用い、小さい方の接続には「及び」を用いて区別する。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「及」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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