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古橋広之進 ふるはしひろのしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古橋広之進
ふるはしひろのしん

[生]1928.9.16. 静岡,雄踏
[没]2009.8.2. イタリア,ローマ
水泳選手。1951年日本大学卒業。第2次世界大戦直後の 1947年に 400m自由形,翌 1948年には 400m,1500mの各自由形で世界記録を上回り,敗戦に打ちひしがれた日本国民に希望と自信を与えた。当時日本は国際水泳連盟 FINAに加盟を許されていなかったため古橋の記録は公認されず,1948年のロンドン・オリンピック競技大会にも参加できなかった。FINA復帰直後の 1949年,全米水上選手権大会でリレーを含む 4種目に世界新記録で優勝し,「フジヤマトビウオ」と現地の新聞で称賛された。1976年より FINA副会長,1985~2003年日本水泳連盟会長,1990~99年日本オリンピック委員会 JOC会長などスポーツ界の要職歴任。1949年ヘルムズ賞,1951年日本スポーツ賞,2004年朝日スポーツ賞など受賞多数。1967年国際水泳殿堂入り。1993年文化功労者に選ばれ,1995年オリンピック・オーダー銀章,2003年旭日重光章,2008年文化勲章を受章

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百科事典マイペディアの解説

古橋広之進【ふるはしひろのしん】

水泳選手。静岡県出身。日本大学在学中から活躍。1949年に日本選手として戦後初めて渡米し,ロサンゼルスの全米水泳選手権大会で400m,800m,1500m自由形の世界記録を更新,〈フジヤマのトビウオ〉といわれた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

古橋広之進 ふるはし-ひろのしん

1928-2009 昭和後期-平成時代の水泳選手,指導者。
昭和3年9月16日生まれ。昭和22年400m自由形で世界新記録を樹立。24年全米選手権で400m,1500mなど自由形3種目に世界新記録で優勝。「フジヤマのトビウオ」とよばれ,敗戦直後の日本人に希望をあたえた。日大教授,日本水泳連盟会長をつとめ,平成2年JOC会長。5年文化功労者。20年文化勲章。平成21年8月2日死去。80歳。静岡県出身。日大卒。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古橋広之進
ふるはしひろのしん
(1928―2009)

「フジヤマのトビウオ」の異名をもつ水泳選手、水泳指導者。静岡県浜名郡に生まれる。浜松二中(現浜松西高)から日本大学に進み、在学中の1949年(昭和24)全米選手権に参加、400、800、1500メートル自由形と、800メートルリレーの全種目に世界新記録を出した。なかでも1500メートル予選でマークした18分19秒0は、天野富勝(とみかつ)(日大)のもつ18分58秒8を11年ぶりに更新したもので、以後7年間破られなかった。現役時代の1947年から1950年にかけてマークした世界新記録は33という驚異的なもので、第二次世界大戦直後のスポーツ界に明るい話題を提供した。その後も、日本水泳連盟会長を務め水泳界に貢献。1990~1999年には日本オリンピック委員会(JOC)会長を務めた。[石井恒男]

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世界大百科事典内の古橋広之進の言及

【水泳】より

… 現在オリンピック大会では男子は50m,100m,200m,400m,1500m,400mリレー,800mリレー,女子は50m,100m,200m,400m,800m,400mリレー,800mリレーの合計14種目の自由形レースがある。1500mは日本選手に縁が深く1932年の第10回ロサンゼルス大会で14歳の北村久寿雄が金メダルを獲得したのをはじめ,第2次大戦直後には古橋広之進,橋爪四郎が泳ぐたびに世界記録を書き換えた。その後も山中毅がオリンピックで名勝負を演じている。…

【対日占領政策】より

…48年に第2次大戦で中断していたオリンピック大会がロンドンにおいて開催されたが,敗戦国の日本は参加できなかった。しかし水泳の古橋広之進は同時期の47年から49年にかけて自由形で23回も世界新記録を書き換え,国民的英雄になった。それは貧困と苦難のなかにも活気に満ちたこの時代の清涼剤だった。…

※「古橋広之進」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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