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吉田 晴風 ヨシダ セイフウ

20世紀日本人名事典の解説

吉田 晴風
ヨシダ セイフウ

大正・昭和期の尺八奏者,邦楽作曲家



生年
明治24(1891)年8月5日

没年
昭和25(1950)年6月30日

出身地
熊本県

本名
吉田 康次(ヨシダ ヤスジ)

学歴〔年〕
熊本商業卒

経歴
大正4年上京、尺八の鳥井若菜の内弟子となり、傍ら日本音楽学校で洋楽を学ぶ。6年箏曲の宮城道雄と共に洋楽の形式を取り入れた新日本音楽運動に活躍。のち晴風会を組織し、全国に尺八普及運動を展開した。作曲に「祈り」「かもめ」「子守唄」、著書に「晴風随筆」「琴と尺八」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新撰 芸能人物事典 明治~平成の解説

吉田 晴風
ヨシダ セイフウ


職業
尺八奏者 邦楽作曲家

本名
吉田 康次(ヨシダ ヤスジ)

別名
旧号=吉田 竹堂

生年月日
明治24年 6月24日

出生地
熊本県 玉名郡長洲町

学歴
熊本商〔明治44年〕卒,日本音楽学校〔大正7年〕卒

経歴
祖父の代までは酒造業を営み、父は弟と菓子や飴などの製造業をしていたが、明治30年7歳の時に亡くなった。長洲小学校4年の頃に近所の若い衆が吹いていた尺八の音色に魅せられ、翌年親戚から粗末な尺八を貰って吹き始める。熊本商業に入ると、姉がそれまで蓄えてきたお金の全額8円で待望の尺八を買ってくれ、鳥井若菜(虚霧洞)に師事した。43年尺八に熱中しすぎて落第したことから尺八との訣別のために虚無僧旅行に出発するも、親戚に呼び戻されて油を絞られ、以後1年間尺八を封印して学問に励んだ。その甲斐もあって学校を首席卒業すると、朝鮮に渡って大豆貿易商のもとでの見習い奉公をはじめ、大正3年穀物商として独立。この年、京城で暮らしていた宮城道雄と出会い初めて合奏、以降兄貴分として、肝胆相照らす生涯の友となった。4年取引先の韓湖農工銀行に疑獄事件が起こると自身も嫌疑をかけられて拘束され、これを機に商売から足を洗って尺八で立つことを決意。同年上京して旧師・鳥井の家に転がり込み、郷里で貰った島村抱月と山田源一郎への紹介状をもって2人を訪ねたが、抱月は満州・朝鮮に巡業に出ており不在で、このため新劇の方に進むことはなかった。山田からは校長を務めていた日本音楽学校に入学を許され、また尺八科を新設されてその講師を託された。6年盟友の宮城を東京に呼び寄せ、駅頭で抱き合って泣いた。7年初めて門下の演奏会を開催、またこの年箏曲家の熊谷京子(吉田恭子)と結婚。これまで東京高等師範や高等商業、拓殖大学などで学生たちに尺八を教えており、8年各校合同による学生尺八大会を創設に関わった。9年宮城、本居長世と新日本音楽の第1回演奏会を開催(新日本音楽の命名者である)。10年号を竹堂から晴風に改めた。12年報知新聞の後援を受け、関東大震災の遣米答礼音楽使節として本居と渡米。14年処女曲「祈り」を作曲。昭和5年広島に住んでいた千葉富子を見いだして上京させ、箏曲家として育てるつもりでいたが、のち千葉早智子の芸名で女優となった。7年晴風会を組織して、全国に尺八普及運動を展開した。8年楽劇「国難」を構想・上演。12年前年来日したシャム国芸術使節団の答礼使節として同国を訪れた。また日本大学芸術科や陸軍病院でも尺八を教え、15年日本三曲協会が発足すると常任理事兼新日本音楽部長に就任。この年、東京日日新聞社の主催で皇紀二千六百年を記念して宮城前から靖国神社までの尺八二千六百人パレードを発起し、実行に導いた。戦時中は満州をはじめ各地に慰問に行き、20年小田原に疎開。以来、亡くなるまで同地で過ごした。他の作品に「かもめ」「子守唄」「海」「挽歌」などがあり、ビクターからは「しぶきを浴びて」(三島一声)、「廻れ歯車」(三島、千葉早智子)、「紙芝居」(灰田勝彦)などが出ている。著書に「晴風随筆」「琴と尺八」など。

受賞
タイ文化勲章〔昭和12年〕

没年月日
昭和25年 6月30日 (1950年)

家族
妻=吉田 恭子(箏曲家)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

367日誕生日大事典の解説

吉田 晴風 (よしだ せいふう)

生年月日:1891年8月5日
大正時代;昭和時代の尺八奏者;作曲家
1950年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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