コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

吉田栄三 ヨシダエイザ

4件 の用語解説(吉田栄三の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

よしだ‐えいざ【吉田栄三】

[1872~1945]文楽人形遣い。初世。大阪の生まれ。昭和2年(1927)より文楽座の人形座頭(ざがしら)。初め女方を遣ったが、のち立役(たちやく)に転じた。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

よしだえいざ【吉田栄三】

文楽人形遣い。(1)初世(1872‐1945∥明治5‐昭和20) 本名柳本栄次郎。大阪出身。人形遣いの吉田栄寿(叔母の夫)の紹介で1883年吉田光栄を名乗って沢の席で初舞台。84年彦六座の開場と同時に入座し,とくに師匠をもたずに修業を続け,92年に栄三と改名した。98年から文楽座に出勤し,初めは二枚目や女方を専門としたが,のちに立役に転じ,1927年人形座頭の地位についた。小柄にもかかわらず,熊谷,光秀,松王などの荒物にも優れ,根の生えたような力強さがあった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

よしだえいざ【吉田栄三】

(初世)(1872~1945) 文楽の人形遣い。大阪生まれ。吉田光栄を名乗って初舞台。1898年(明治31)文楽座に加入、初め女方を遣い、のち座頭となって立役に転じた。格調の正しい渋い芸風で、昭和期の名人。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

吉田栄三
よしだえいざ

文楽(ぶんらく)人形遣い。[山田庄一]

初世

(1872―1945)本名柳本栄次郎。大阪生まれ。女義太夫(おんなぎだゆう)であった叔母の夫が吉田栄寿という人形遣いで、11歳のときその紹介で人形遣いとなり光栄(みつえ)を名のる。その後は決まった師匠をもたず文楽座、彦六(ひころく)座で修業し、1892年(明治25)栄三と改名、大名跡を継ぐことなく生涯を通した。98年御霊(ごりょう)文楽座に移り、1927年(昭和2)人形座頭(ざがしら)になる。初めは女方であったが後年立役(たちやく)に転じ、小柄な身体で荒物(あらもの)もこなし、渋く内面的演技で近世の名人といわれた。[山田庄一]

2世

(1903―74)本名荻野光秋(おぎのみつあき)。大阪生まれ。2世吉田光造(栄寿)の子で、12歳で初世に入門、栄太郎を名のり、光之助、光造を経て1950年(昭和25)2世を襲名。初世の芸風を継ぐほか近松物に優れた演技を示した。[山田庄一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の吉田栄三の言及

【人形浄瑠璃】より

…女の人形は肩板も腰輪も小さく,原則として足はつけない。また初世吉田栄三は腰輪に帛魂(きぬたま)という綿入れの袋をつけて女のふくよかな色気をつけていたが,今日では衣装の裾に綿入れの腰蒲団を縫いつける。 人形の手は首と同じように檜でつくり,塗色は首に合わせて塗る。…

【吉田文五郎】より

…明るく屈託のない性格が舞台にも反映して,その遣う女方人形は華麗で官能的な美の極致を示した。名コンビといわれた立役の初世吉田栄三の渋い芸と好対照をなし,数々の名舞台を残した。文楽の2派分裂時代は因会(ちなみかい)に残り豊竹山城少掾とともに象徴的存在であった。…

※「吉田栄三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

吉田栄三の関連キーワード三人遣い人形遣い木偶遣い文楽人形主遣い手遣い桐竹勘十郎(3代)桐竹紋三桐竹門造(5代)吉田玉造

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone