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名付親 なづけおや

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百科事典マイペディアの解説

名付親【なづけおや】

命名のための仮の親。名親とも。病弱の子,親の厄年(やくどし)生れの子などにたてる。成人式に本家や土地の有力者が実名を授ける場合,これを名付親と呼ぶ所もある。名をつけることにより命名者の力が分与されると信じられたことによるもので,一生ともに親子の義理を尽くすならわしであった。

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世界大百科事典 第2版の解説

なづけおや【名付親】

名を付けることにより親子関係の生じた仮親のこと。
[日本]
 日本では名親(なおや)ともいう。古来両親以外の特定者に依頼して名をつけてもらい,その庇護をたのむ慣習があった。命名の時期としては幼名の場合と,成人名の場合とがあった。幼名の名付親には2通りあり,第1は拾い親,養い親の慣習によるもので,虚弱な子も丈夫に育つよう,また前に幼児を死なせた後に生まれた子や親の厄年に生まれた子などの無事成長を願い,しかるべき人に依頼してある場合には形式的にいったん捨てた子を拾って名を付けてもらったりした。

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世界大百科事典内の名付親の言及

【親子成り】より

…親子成りによって設定されるのは法的な親子関係とは異なるから,養子縁組による養親子関係とは社会的意義が全く異なる。 親子成りが行われる契機には二つあり,第1は出産,命名,成人,結婚など通過儀礼の諸段階に行われるものであり,こうしてとった親に取上親,名付親,元服親,仲人親などがある。第2は拾い親,草鞋親のように通過儀礼の段階にはとくに関係なく,子どもが病気がちでよく育たないとか,新しく村に転入してきた場合に行われるものである。…

【親分・子分】より

…ムラ人が親分を得てその子分となる機会は,人生の通過儀礼の節目ごとに見いだされえた。出生時に頼む〈取上親〉〈名付親〉,また病弱な子を儀礼上いったん捨て子する形をとり,あらかじめ頼んでおいた人に〈拾い親〉になってもらうことによって健康な子になると考える風習もあったが,最も一般的には,成人するとき男は烏帽子親(えぼしおや),女は鉄漿親(かねおや)を頼み,また結婚するときに仲人親を頼むというように,仮親に依存することであった。ムラや生まれ育ったマチを離れ,生家を離れて他のマチの商家や職人の家の家長を親方とすることは,子飼い住込みの丁稚(弟子)奉公人となるときに,その家の子方となることを意味した。…

【仲人】より

…仲人は単なる媒介者でなく,正当な婚姻として地域や親族,その他当事者の属する諸集団において承認を得るための,家の代表者として,また証人として,さらに新夫婦の指導,後見としての役割が期待されているのであり,そのため仲人には,当該社会の規範によってふさわしいとされる社会的地位や経済力などが要求されたと考えられる。新夫婦と仲人の関係は,一生続く場合もあり,仲人親(なこうどおや)として親子の関係(親子成り)を結び,親の葬式への参加,出産への祝儀など種々の義務づけがあり,さらに仲人は生まれた子の名付親や取上親として次の世代にまで関与することもあった。かつての村で仲人が必要とされたのは,比較的上層部の家が配偶者にふさわしい同格の家を広く他村に求めたことによると考えられる。…

※「名付親」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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