中国,唐の玄宗朝開元年間(713-741)の官職を基準に,その職掌に関する律令格式および勅などの諸規定を分類し編集した書。30巻。唐の玄宗勅撰,李林甫ら注。738年(開元26)に完成したが,およそ50年間は行用されなかったらしい。《周礼(しゆらい)》の六官の制にならい,唐の設官分職の体系を明示した政典なので,《大唐六典》といい,《唐六典》と略称する。その構成は,三師・三公から始まり,尚書省六部,門下,中書等の五省,九寺,五監,十二衛から,東宮王府,府州県の諸官に及び,それぞれの官職ごとに沿革を注記し,各官の職掌に関連する当代の行政法規を採録している。本書に引用された律令格式は開元7年度のものである。本書は唐の官制に対する基本文献であるのみならず,令格式の研究にとって貴重な資料であり,日本の京都で1724年(享保9)に前太政大臣の近衛家煕が校訂出版した,いわゆる〈近衛本〉が最良のテキストである。
執筆者:礪波 護
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、唐代開元期(713~741)の官制を基準として、歴代の沿革、職掌に関する律令格式(りつれいかくしき)、勅を分類編集したもの。30巻。玄宗勅撰(げんそうちょくせん)、李林甫(りりんぽ)ら注。722年に編纂(へんさん)の勅命が下され、738年にようやく完成した。本書は719年度の法典に依拠したため、完成時の現行制度である737年度の法と異なる点があり、そのため強行施行されなかった疑いがある。内容は『周礼(しゅらい)』に擬して、三師三公、三省、一台、九寺、五監、一二衛などに分かれる。亡佚(ぼういつ)した唐令研究の基本史料の一つである。宋(そう)、明(みん)、清(しん)代に出版されたが、宋版は全体の約半分しか現存していない。利用には日本の近衛家煕(このえいえひろ)校訂本、または近衛本に広池千九郎が訓点を施し、内田智雄が宋版その他で補訂を加えた広池(ひろいけ)本が便利である。
[岡野 誠]
『広池千九郎訓点、内田智雄補訂『大唐六典』(1973・広池学園出版部)』
「六典」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…この雑体書の盛衰は文学における駢文(べんぶん)が,文辞の巧妙妍美を競って六朝に流行し,その余響が盛唐のころに及んだのと同一歩調をなしている。(2)唐・宋 玄宗勅撰の《唐六典》は,古文,大篆,小篆,八分(はつぷん),隷書の五体をあげて,〈字体には五ある。一に古文,廃して用いない。…
※「唐六典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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