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律令格式 りつりょうきゃくしきLü-ling ge-shi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

律令格式
りつりょうきゃくしき
Lü-ling ge-shi

「りつりょうかくしき」「りつれいかくしき」とも読む。中国の法典体系。秦~漢以来清末までの刑罰を定めた制定法の中核をなしたが,時代には律令格式の4種の法典体系が成立した。律は笞 (ち) ,杖 (じょう) ,徒 (ず) ,流 (る) ,死の5刑を中心とする刑法,官吏懲戒法,官制行政法規を主体とする組織法,行政法,格は詔勅のなかで永制として定着すべきものを法典化したもので,律令に対し改訂,追加法の役割をにない,式は主として令の細則である。隋の開皇律令格式 (582頃) から唐の開元 25 (737) 年律令格式までの国制はこれによって規定され,州,県,郷,里以下隣保にいたる支配組織,均田,租・調役,府兵制にまとめられた収奪体制を内容とする。官僚機構を通じ大帝国を支配する公法の体系としては高度の完成を示した。唐代後期以降は勅,格に重点が移り,現在は公定注釈付きの『唐律疏議』『宋刑統』などが伝存するだけで,令格式は多く散逸した。この律令制度は周辺諸国 (高句麗,新羅,日本,渤海,高麗,越南など) にまで大きな影響を与えた。

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デジタル大辞泉の解説

りつりょう‐きゃくしき〔リツリヤウ‐〕【律格式】

古代中央集権国家の基本法典である総称

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百科事典マイペディアの解説

律令格式【りつりょうきゃくしき】

刑法である律,行政法などからなる令,単行法令である格,これらの施行細則である式の四者を総合し,律・令を中心とする成文法の体系を意味する。淵源は中国隋代にあり,唐代に至り完成した。

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世界大百科事典 第2版の解説

りつりょうきゃくしき【律令格式】


【中国】
 律・令・格・式なる4種の法典は歴代の政府が発布した六法全書のごときもので,古くは戦国時代に淵源し,唐代に至って最も完備されたが,宋以後変化が起こり,あるいはその重要性を失って新出の法典に座を譲り,あるいは形式名称を変えて旧面目を失うものが多いなかに,ただ律は明代に復興して大明律となり,さらに大清律となって清朝末期にいたった。 現今目睹しうる最古の刑法である律は秦律であり,1975年湖北省雲夢県の睡虎地で秦代の墓から1000余枚の竹簡を発見した中に,占卜書2種を除くほかはおおむね政治,法律に関する文書であり,数種類の秦律が含まれていることがわかった(睡虎地秦墓)。

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大辞林 第三版の解説

りつりょうきゃくしき【律令格式】

古代中央集権国家の基本法典の総称。律令は中国で発達した法体系で、律は犯罪・刑罰について定める禁止法、令は国家制度全般について定める基本法。格式は律令を補完するもので、格は律令の規定を増補修訂する法令、またその集成、式は律令および格の施行細則。

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世界大百科事典内の律令格式の言及

【中国法】より

…そこで制定のたびにその時の年号によって永徽律とか,開元令とか呼ぶ習わしである。現今唐の律令格式のうち,令格式は散逸して,開元律(737(開元25)制定)のみがほぼ完全に残っている。律は刑法であるが,令は政治のまさにあるべき形を命じた行政法のごときもの,格は部分的に律令の実施を変更するもの,また資格の格のごとく,ある条件に対してある資格が与えられるという規則など,式は令を補う細目で文書の書式などをも含む雑則である。…

※「律令格式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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