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商税 しょうぜいshang-shui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

商税
しょうぜい
shang-shui

中国の物品税狭義には客商 (生産地と市場を往復する行商人) を対象とする商品課税で,古くは関市の賦といったが,商業活動の発達した以後国家財政に重要な地位を占めるようになった。宋では過税 (通過税) と住税 (入市税) に大別され,客商が運搬もしくは販売する商品を対象にそれぞれ価格の2%,3%を現金で徴収。その徴税官庁を税務といい,元,では税課司局と呼んだ。全国の大小都市に網の目のように張られ,国内関税として経済の発展を阻害する一面もあった。明の鈔関税,清の釐金 (りきん) 税もその一種である。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうぜい【商税 shāng shuì】

中国,前近代の内地税。名称の起りは唐の780年(建中1),両税法が実施されたころにある。宋,元,明と拡充され,明の宣徳(1426‐35)以後は鈔関税と称するようになる。清代は鈔関税とか常関税といい,咸豊(1851‐61)以後は,窮乏財政を支援するため,新たに釐金(りきん)税が登場してくるが,内地税であることに変りはない。商税の導入以前でも関梁の税といって水陸の要所に関所をおいて通過税をとることは随時行われていたものの,商業税の主役は各県城に公設された市で商人を登録させ,市籍租という商業税を徴することであり,関梁の税は邪道とされ反対も多かった。

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世界大百科事典内の商税の言及

【商業】より

…この現象を中国の学界では〈資本主義の萌芽〉と認め,近代的生産関係の前身と評価することがある。なお,商業に課せられる税を商税といい,古くは関市の賦と称した。その起源は《周礼(しゆらい)》にさかのぼるが,広く行われたのは唐代以後であり,宋代には制度的にも確立して国家の一大財源となった。…

※「商税」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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