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問題劇 もんだいげきproblem play

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

問題劇
もんだいげき
problem play

観客を単に情緒的に楽しませるだけではなく,社会制度や道徳などの矛盾に焦点をあて,問題を提起する演劇。イプセンの『人形の家』 (1879) や『民衆の敵』 (83) はその代表的作品。ただし,狭い意味では,シェークスピアの『終りよければすべてよし』『トロイラスとクレシダ』『以尺報尺』など,リアリズムロマンスの要素とが入り交り,さまざまな解釈が可能な,問題の多い作品を問題劇または問題喜劇と呼ぶことがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

もんだいげき【問題劇】

作者と同時代の当面する重要な社会問題を提示し、注意を喚起する劇。イプセン・ストリンドベリ・ズーダーマン・ショーなどの近代劇に多くの例が見られる。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の問題劇の言及

【イギリス文学】より

…この時代の趣味によりよくかなっていたのはD.L.ブーシコーの軽い喜劇や,W.S.ギルバートとA.S.サリバン共作の〈サボイ・オペラ〉(《ミカド》(1885),その他)や,世紀末を飾るワイルドの傑作風習喜劇《まじめが大切》(1895初演)だった。とはいうものの,19世紀の時代精神がより真剣に求めていたのは,小説におけるリアリズムと同じく,イプセン劇に見られるような〈問題劇〉,すなわち社会的現実に対決し偽善や不正を暴く演劇であった。リットンからH.A.ジョーンズやピネロをへて強まってきたこの志向は,バーナード・ショーにいたって,風刺的な機知やユーモアと結びつき,イギリス的な〈ウェルメード・プレー〉の伝統を豊かに社会化する。…

【近代劇】より

…このような時代背景の中で,個我の目覚めと市民的自由を追求した近代芸術は,必然的に同時代社会の諸矛盾に批判の光を投げかけるものとなった。近代リアリズム演劇もまた,社会問題から人間の内面的問題にまで及ぶ〈問題劇〉たる性格をあらわにする(社会劇)。この種の劇は既成劇場でなかなか受け入れられず,若い演劇人による〈小劇場〉運動によって広められていったが,その運動はヨーロッパの外までも波及し,日本では明治後期から形をなしてくる〈新劇〉運動の基盤ともなった。…

【社会劇】より

…一般には19世紀ヨーロッパのリアリズム演劇のなかで,近代社会のもろもろの問題をとりあげ現状を批判的に描いた作品を指す。〈社会問題劇〉または単に〈問題劇〉ともいう。フランスのデュマ・フィスやÉ.オージェの劇は〈問題劇pièce à thèse〉と呼ばれたが,問題の掘下げ方は表面的だった。…

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出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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