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伊那山地 いなさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

伊那山地
いなさんち

長野県南部,伊那盆地の東側に南北に細長く延びる山地赤石山脈前山をなす。標高 1600m前後の中山性山地で,最高峰鬼面山 (1890m) 。南北約 100km,東西約 10km。赤石山脈との間は中央構造線が通り,天竜川の支流三峰 (みぶ) 川,小渋川,遠山川が流れる。大部分が古生層の変成岩類や花崗岩から成る。西斜面には天竜川の7~8段の河岸段丘が標高 700m前後にまで分布し,低位では米作,高位では工芸作物の栽培が行われているが,東斜面は急傾斜で耕地はほとんどない。

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デジタル大辞泉の解説

いな‐さんち【伊那山地】

長野県南東部にある山地。赤石山脈天竜川の間に位置し、南北に約100キロメートルにわたって続く。標高は1300~1900メートルで、最高峰は鬼面(きめん)山(標高1889メートル)。山地の東側を中央構造線が走り、西南日本内帯に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

いなさんち【伊那山地】

長野県から静岡県にまたがる山地で,伊那盆地から見て赤石山脈の前山をなす。地形的には標高1500~2000mの山並みが連なる地塁である。地質的には片麻岩など崩壊しやすい岩石からなっているため,山崩れが多い。赤石山脈との間には,ほぼ南北に中央構造線が走り,日本列島を外帯と内帯に分かつ重要な地質構造線となっている。この構造線に沿って,深い谷が刻まれているが,これを赤石裂線(構造谷)と呼んでいる。この南北に走る谷に沿って,杖突峠,分杭(ぶんぐい)峠,地蔵峠,青崩峠を結ぶ道は,武田信玄が軍事的に利用した道でもあった。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔長野県〕伊那山地(いなさんち)


長野県南部、赤石(あかいし)山脈西側に並走し、その前山をなす地塁山地。南北約60km、東西約10km。最高峰は鬼面(きめん)山(標高1889m)。東は中央構造線がつくる急峻な赤石構造谷、西は伊那盆地に緩やかに傾斜する。斜面ではコンニャク・茶を産する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊那山地
いなさんち

長野県南部、天竜川の東側を南北に走る山地。最高峰は標高1890メートルの鬼面(きめん)山で、全体に1600メートル前後の山嶺(さんれい)が続く中山性山地。北は諏訪(すわ)湖岸の岡谷市南方から、南は天竜川の支流で静岡県に近い遠山(とおやま)川まで南北およそ100キロメートル、東西10キロメートルほどの狭長な山地である。この山地の東側は南北方向に天竜川の支流の三峰(みぶ)、小渋(こしぶ)、遠山の3川が流れて一直線の谷をなし、地質学上の西南日本中央構造線が走り、赤石山脈を隔てている。このため、伊那山地は赤石山脈の前山的存在をなし、東側の構造谷に向かって急斜面で落ち込み、この谷沿いの村々と、天竜川沿いの市町村との交通を分断している。西側の天竜川に向かっては緩傾斜をなす。[小林寛義]

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