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嘉太夫節 かだゆうぶし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

嘉太夫節
かだゆうぶし

古浄瑠璃の一派。延宝3 (1675) 年京都で宇治嘉太夫 (受領号加賀掾) が始めた語り方で,謡曲風を特色とし,門人多く,正徳1 (1711) 年彼の死にいたるまで京都で盛行した。大坂で活躍した井上播磨掾とともに,古浄瑠璃の最後を飾る太夫として竹本義太夫に多大の影響を与えた。

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デジタル大辞泉の解説

かだゆう‐ぶし〔カダイフ‐〕【×夫節】

古浄瑠璃の一派で、延宝(1673~1681)のころ、宇治嘉太夫(加賀掾(かがのじょう))が創始。優美な節配りと軟らかな語り出しで、京都で人気を博した。加賀節。宇治嘉太夫節。

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世界大百科事典 第2版の解説

かだゆうぶし【嘉太夫節】

古浄瑠璃の曲節。1675年(延宝3)京都に一座を興した宇治嘉太夫が始めた。嘉太夫は77年受領して宇治加賀掾となったので加賀節ともいわれた。彼の語り口は,大坂の井上播磨掾(はりまのじよう)の播磨節をやわらげ,それに謡曲,平曲幸若(こうわか),流行の小歌などを取り入れて,曲節をこまやかにした。とくに謡曲を浄瑠璃の基本と考えていたのは,他の古浄瑠璃に見られない特色で,上品さのもととなった。古浄瑠璃と義太夫節の中間にあってその橋渡しをしたといえる。

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大辞林 第三版の解説

かだゆうぶし【嘉太夫節】

古浄瑠璃の一。延宝年間(1673~1681)に、宇治嘉太夫の語り出した浄瑠璃。先行芸能、特に謡曲の曲節を取り入れ、古浄瑠璃としてはこまやかな曲節を特徴とした。義太夫節への影響が大きい。加賀節。

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世界大百科事典内の嘉太夫節の言及

【宇治加賀掾】より

…和歌山宇治の出身。謡曲を始めとして狂言,平曲,舞曲,小歌などの諸音曲を学び,それらの長所を意欲的に摂取した嘉太夫(かだゆう)節(加賀節)を創始する。1675年(延宝3)京都に一座を興し,嘉太夫(当初は賀太夫)を名のり,77年には加賀掾を受領,85年(貞享2)大坂での竹本座との競演には敗れたが,以後も京都を本拠に上方浄瑠璃界の第一人者としての名声を保ち続けた。…

※「嘉太夫節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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