デジタル大辞泉
「噎せる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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む・せる【噎・咽】
- 〘 自動詞 サ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]む・す 〘 自動詞 サ行下二段活用 〙 - ① 飲食物や煙などが気管にはいって、息がつまったりせきこんだりする。むせぶ。〔十巻本和名抄(934頃)〕
- [初出の実例]「用心なくして吹出しける程に、管中に平蛛のありけるが、喉にのみ入られにけり、むせてはつきまどひける程に」(出典:古今著聞集(1254)六)
- ② 特に、涙がはげしく出て喉(のど)をふさぐ。涙を流す。
- [初出の実例]「ただわかれむほどのわりなさを思ひ、むせたるも、いとことわりなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
- ③ 悲しみなどで、心がふさがる。胸がいっぱいになる。むせぶ。
- [初出の実例]「吾妹子が植ゑし梅の木見るごとに情(こころ)咽(むせ)つつ涙し流る」(出典:万葉集(8C後)三・四五三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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