貸借対照表上貸方に記載される項目。法律上の負債と会計上の負債に分けられるが、会計上の負債のうち、企業の主たる営業活動以外の取引から発生した負債で、支払期限が貸借対照表日(決算日)の翌日から起算して1年を超える負債を固定負債とする。固定負債の具体的な科目には、返済までの期限が1年を超える長期借入金、社債、退職給付引当金などがある。
会社計算規則(平成18年法務省令第13号)には、第107条に固定負債に関する定めがあり、同条2項2号において、固定負債は、社債、長期借入金、引当金(資産に係る引当金および1年内に使用されないと認められるものを除く)、繰延税金負債(有形固定資産、無形固定資産もしくは投資その他の資産に属する資産または固定負債に属する負債に関連する繰延税金負債、および、特定の資産または負債に関連しない繰延税金負債であって、1年内に取り崩されると認められないもの)、のれん、その他の負債(流動負債に属さないもの)と規定されている。
[近田典行]
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…今日,社債と株式とがそれぞれ多様化し,両者がきわめて接近してきたり,あるいは両者の性格を併せもつ転換社債が普及してきたことなどに象徴されているように,負債と資本との境界線は必ずしも明確ではなくなってきた。したがって,企業の資金管理の観点からいえば,法的債務とそれ以外との区別よりもむしろ,長期的に調達しかつ運用しうる資金であるか否かを判別するための短期調達資金(流動負債)とそれ以外の資金(長期借入金や社債などの固定負債と,純資産額としての各種の資本との合計額)との区別が最も重要である。負債の分類は,今日では種々の観点から行われるが,資金の調達源泉のちがいと支払時期の長短とに基づく分類が基本になることはいうまでもない。…
※「固定負債」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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