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国故整理運動 こっこせいりうんどうGuo-gu zheng-li yun-dong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国故整理運動
こっこせいりうんどう
Guo-gu zheng-li yun-dong

1919年の五・四運動に先立って起った中国の文学革命,および伝統,文化の再評価運動。「国故」とは中国語で古典のこと。この運動の発火点となったのは,17年に『新青年』誌に掲載された胡適の「文学改良芻議」と陳独秀の「文学革命論」で,当時の文学,詩の形式主義を批判し,白話 (口語) 文学を提唱した。特にプラグマティズムの方法を古典整理に適用し,儒教中心を前提とする古典の評価を否定し,古典に新しい価値を見出そうとした。また『水滸伝』『金瓶梅』『紅楼夢』などが文学として評価され,顧頡剛らの擬古派は歴史の実証的研究に努めた。この運動が行われるうち,一部の研究は次第に初期の儒教批判を経て伝統思想に近代的な装いをつける態度に変っていったが,他の多くの研究は文化遺産の再評価などで業績をあげた。

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世界大百科事典 第2版の解説

こっこせいりうんどう【国故整理運動 Guó gù zhěng lǐ yùn dòng】

国故とは国学,すなわち中国の伝統的学問。1915年9月,陳独秀は《青年雑誌》(1年後《新青年》と改題)を創刊し,彼が西洋近代の基礎と考えた〈民主と科学〉を旗じるしとして新文化運動をはじめた。そこでは中国のいっさいの伝統が否定され〈聖人を尊ばず,古えを尊ばず,国粋を尊ばず〉といった西洋崇拝と中国蔑視の風潮があらわれた。そうした風潮に対して,19年の五・四運動の前後から,中国固有の伝統思想や文化を学術的立場から新たに再検討し再評価しようとする運動が出現,それを国故整理運動という。

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