園耕(読み)えんこう

百科事典マイペディアの解説

園耕【えんこう】

小規模な農地で行われるきわめて集約的な農業。鍬(くわ)などの小道具人力を主体に作物の特性に応じた施肥灌漑(かんがい),栽培,移植,間引,中耕除草,剪定(せんてい)など綿密な作業がなされ,畜力・機械の利用は少ない。農業の発展段階からみればハック耕から一歩発展して現れた形態で,アジアのモンスーン地域,イタリア,スペインなどの農業に典型的。粗放的に行われる穀耕などと対比的に用いられる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

えんこう【園耕 garden cultivation】

周到な栽培管理のもとに集約的に行う農耕方式をいう。粗放的に行われる穀耕などの農耕方式との対比で,しばしば使われる用語である。対象とする作物は,野菜,果樹,花類などの園芸作物を中心とするが,必ずしも作物の種類は問題とされない。栽培法としては,すじまきや点播(てんぱん),移植,間引き補植,中耕,培土,除草,整枝,剪定(せんてい),摘心追肥など,各種の手作業を中心とした諸技術が,作物の特性に応じて適宜に採用される。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の園耕の言及

【穀耕】より

…粗放的・大規模に,主として穀物を栽培する農耕方式をいう。集約的に行われる園耕などとの対比で,しばしば使われる用語である。その栽培法は,耕起した耕地に種子をばらまきにした後は,ほとんど手を加えることなく収穫に至るというものである。…

※「園耕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

新華社

中華人民共和国の国営通信社。新華通訊社が正式名称。 1931年延安で創立され,48年北京に移り,現在は政府国務院新聞総署の管轄下にある。特に文化大革命以後は重要度が高まり,党と政府の発表はここを通じて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

園耕の関連情報