城峰山(読み)ジョウミネサン

デジタル大辞泉 「城峰山」の意味・読み・例文・類語

じょうみね‐さん〔ジヤウみね‐〕【城峰山】

埼玉県西部、秩父市北西・秩父郡皆野みなの町・児玉郡神川町の境にある山。標高1038メートル。秩父古生層チャートからなる。北斜面にはコナラヤマツツジ群落が見られ、山頂近くに城峰神社奥宮がある。名は将門まさかどの弟御厨みくりや三郎将平の城があったことに由来するともいう。

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日本歴史地名大系 「城峰山」の解説

城峰山
じようみねさん

吉田町・皆野みなの町・児玉郡神泉かみいずみ村の三町村界にそびえる。標高一〇三七・七メートル。県立上武じようぶ自然公園の中央に位置し、太田部おおたぶ峠・日野沢ひのざわ峠・奈良尾ならお峠などがある。「風土記稿」石間いさま村の項には「村ノ西北ニアリ、登ルコト凡一里余。此山土人城山ト唱ヘ、将門ノ弟御厨三郎将平ノ城趾ナリト云。絶嶺ニ泰平社・春日社・天狗社アリ。此山上ヨリ上州辺ヲ眺望スルニ、妙義山・榛名山及ヒ利根川・烏川・神流川等ノ景趣イトヨシ」と記される。「秩父志」「秩父風土記」なども当山が平将門の弟将平の居城であったと伝える。しかし現在の山頂には小祠と展望台が、山頂直下に城峰神社奥社があるのみである。「秩父志」には「西南ノ絶頂ニ大山祇命ヲ祀リシ小祠アリ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「城峰山」の意味・わかりやすい解説

城峰山
じょうみねさん

埼玉県西部,秩父山地北部皆野町秩父市神川町の境にある山。標高 1038m。秩父古生層からなり,自然林に覆われる。北方神流湖があり,山頂からは奥秩父の山々を一望できる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「城峰山」の意味・わかりやすい解説

城峰山
じょうみねさん

埼玉県西部にある山。標高1038メートル。山体は秩父中・古生層のチャートや輝緑凝灰岩からなり、付近にはコナラやヤマツツジの群落がある。平将門(まさかど)の弟御厨(みくりや)三郎将平の城があったというのでこの名があり、将門の伝説や、彼が隠れた洞窟(どうくつ)や館(やかた)跡というものがある。山頂近くまで道路が通じ、山頂付近には城峯(じょうみね)神社奥宮、キャンプ場がある。

[中山正民]

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