普及版 字通 「埒(漢字)」の読み・字形・画数・意味
埒
10画
[字訓] ませがき・つつみ・さかい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(らつ)。〔説文〕十三下に「(ひく)き垣なり」とあり、ませがきの類をいう。また馬場の柵をもいい、入場が許されることを「埒が開(あ)く」という。上賀茂神社の神事として行われる競馬(くらべうま)の行事から出た語である。
[訓義]
1. ませがき。
2. 馬のかこい。
3. つつみ、どて、かげ。
4. さかい。
5. ひとしい。
6. かたち、きざし。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕埒 ラチ・ヒトシ・オナジ
[声系]
〔説文〕に声として・埒・・など八字を収める。四下には「五指もて持つなり」とあり、声の字に、その義を承けるものが多い。
[熟語]
埒外▶・埒内▶・埒垣▶・埒畝▶・埒略▶・埒類▶
[下接語]
埒・界埒・形埒・埒・場埒・水埒・壇埒・等埒・馬埒・不埒・放埒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報