朝日日本歴史人物事典 「堀山城」の解説
堀山城(初代)
生年:生年不詳
江戸前期の釜師,堀山城家の祖。名は清光,通称を弥助といい,浄栄と号した。京都の釜師・名越三昌の次男で,元和3(1617)年,幕府の召に応じて江戸に下り,鉄釜ならびに唐銅物御細工御用を命ぜられ,滞りなく納めたため,御細工支配として山下御門川岸通山城町に細工地,切米を給された。元和3年ごろには,すでに山城守を受領しており,細工所を川岸通に設けたため堀山城と呼ばれ,堀が姓となった。日光東照宮の元和3年銘の灯籠が最古の作品である。堀家はこの後幕末まで,徳川家の御用釜師として9代続いた。<参考文献>香取秀真『新撰茶之湯釜図録』
(原田一敏)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報