報ずる(読み)ホウズル

デジタル大辞泉 「報ずる」の意味・読み・例文・類語

ほう・ずる【報ずる】

[動サ変][文]ほう・ず[サ変]
むくいる。かえす。「人の恩に―・ずる」「恨みを―・ずる」
知らせる。告げ伝える。「新聞の―・ずるところによると」「時を―・ずる」
[類語]知らせる告げる伝える宣する知らす触れる言い送る申し送る申し伝える申し越す申し渡す言い渡す達する伝達する通知する連絡する通告する通達する下達する令達する口達する通ずるコミュニケートする取り次ぐ伝言する話す

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精選版 日本国語大辞典 「報ずる」の意味・読み・例文・類語

ほう‐・ずる【報】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ほう・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 受けた恩にむくいる。恩をかえす。
    1. [初出の実例]「汎一日に三度恒沙のかすの身をすつとも猶仏法の一句の恩をだにも報する事あたはじ」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
  3. 恨みを晴らす。仕返しをする。
    1. [初出の実例]「前世に少の福有らば必ず此の怨を報ずべし」(出典:今昔物語集(1120頃か)二)
  4. 知らせる。告げる。
    1. [初出の実例]「林がやがて客人のきたを報じて」(出典:玉塵抄(1563)四)

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